血小板療法(PRP)
血小板療法(PRP)とは
ご自身の血液から『肌の再生に必要な成長因子』を採取し、肌に注入する治療です。
肌内部からの再生を促進し、加齢で生じるシワやたるみ、肌の凸凹などの修復に働きかけます。
PRPとは?
血液中の血小板を抽出して濃縮したものをPRPといいます。
PRPには『成長因子』と呼ばれるタンパク質の一種が含まれており、PRPを注入することでお肌の内側でさまざまな成長因子を放出しながら肌組織を修復していくので、時間をかけてゆっくりとお肌が元の健康な状態に回復していきます。
血小板療法(PRP療法)は、日本では2000年代頃から行われるようになり、
・怪我や疾患などの治療目的
・美肌効果や肌質改善などの美容目的
の2つの目的で主に用いられています。
当院では"美肌効果や肌質改善などの美容目的"として患者様のお悩みに沿って使用します。2週間から2か月ほどかけて少しずつ効果が現れます。
血小板療法(PRP)の効果
PRP療法が選ばれる4つの大きな理由
①成長因子で組織再生を促し肌活性
成長因子が肌細胞に働きかけ、美肌に必要なコラーゲンやエラスチンなどの生成促進を促し、肌を活性化することができます。
ヒアルロン酸などの美容成分よりも活性力があるため、見た目も持ちもとても良いです。
当院では、提携先の独自の加工技術によって、血小板由来成長分子を高濃度に摘出しています。
他の治療によってお悩みが改善されなかった・効果を実感できなかったなどにもおすすめです。
②ひとりひとりに合った計画的な治療が可能
加工された成長因子の使用期限が長いため(約6か月)、複数回投与などを計画的に行うことができます。
医師と一緒に様子を見ながら必要な分だけ注入していくので、血液の採取するときから完全オーダーメイドの治療となります。
③自己血由来で生成されるため低リスク
ご自身の血液を用いた治療となるため、アレルギーや感染症のリスクはほとんどありませんので、体への負担がかかりにくい施術となります。
専用施設内の無菌環境下で、専門の作業スタッフが加工する徹底した品質管理をしているため、安定のクオリティを提供します。
④他の注入施術よりも、より自然な仕上がりに
他の注入施術よりも自然な仕上がりになります。
美容目的でよく使用されているヒアルロン酸との違いがあります。
シワの溝を埋めるヒアルロン酸に対し、血小板療法(PRP)ではシワの溝になっている皮膚の組織そのものを生成・修復することができるので、人工的なものではなく肌が持つ本来のハリや弾力を取り戻すため他の注入施術と比べ、より自然な仕上がりになります。
注入箇所
効果を発揮する部位
ほうれい線・マリオネットライン
ほうれい線やマリオネットラインは老けて見られやすいたるみの一つです。
刻まれた深いシワを解消し、lふっくらとした頬や口元に改善します。
また、ほうれい線やマリオネットラインの横に細かなシワができることがありますが、ヒアルロン酸での改善が難しい細かいシワも改善できるのが強みです。
額のシワ・眉間のシワ
額の横に入る『横ジワ』や眉間にできる『縦ジワ』は表情ジワとも呼ばれ、表情を変えるときに筋肉を動かすときの癖によってできることが多いです。
ボツリヌス注射(ボトックス)での改善は、筋肉が緩められる作用によって額の下にある目が重たくなってしまうことも少なくありません。
血小板療法(PRP)は、額や眉間の皮膚の内部でコラーゲンやヒアルロン酸の生成を促すので、シワだけを解消することが可能です。
目元のシワ
笑ったときにできる目尻のシワや目をつぶったときにできる目頭のシワ、年を重ねて蓄積された細かなちりめんジワなど皮膚の薄い目元にも施術ができます。
ボツリヌス注射(ボトックス)で改善が難しかった刻まれたシワにハリを出させます。
首や手の甲のシワ
お化粧や日常のケアでは隠せない首や手の甲のシワは、目立つと老ける印象を与えやすい部位です。
特に日常生活で使うことが多い手は紫外線や摩擦などの刺激を受けやすく、顔よりもスキンケアを怠ってしまいがちなことから、シワだけではなくシミやくすみなども出てきてしまうのは珍しくありません。
血小板療法(PRP)では、シワを改善するだけではなく、肌質も良くなりシミやくすみといった若返りの効果にもアプローチできます。
ニキビ跡
色素沈着や赤みが目立つニキビ跡、肌が凸凹してしまっているニキビ跡、クレーター状になっているニキビ跡と様々なニキビ跡の種類がございます。
スキンケア化粧品や塗り薬などを塗布して改善する方法もありますが、炎症によって皮膚組織が損傷していることがクレーター状のニキビ跡に関しては改善するのは難しいです。
血小板療法(PRP)では、新たな皮膚組織の再生を促進し、徐々に肌の凹凸や赤み・色素沈着のない滑らかな肌に改善します。
目の下のくま・くぼみ
目の下のクマには様々な種類があります。
茶クマ:メラニン色素が目の下に沈着し、角質が厚くなっている。目を擦ったり、濃いメイクを長時間を続けている。
赤クマ:眼輪筋という目の筋肉が透けて見えてしまっている。皮膚が薄い
青クマ:毛細血管が透けて見える。冷え性や睡眠不足などによって血行不良になっていたり、デスクワークなどで目を駆使する習慣がある
黒クマ:目の下のたるみによって影ができ、くまのように見える。上記の全ての改善ができます。
また、ゴルゴ線と呼ばれる目のくぼみや目のへこみにも効果があります。目元がふっくらとし、くぼみやへこみが解消され目の下のクマやゴルゴ線を目立ちにくくします。ゴルゴ線とは:目頭の下から頬にかけて斜めにできるラインのこと。目元の脂肪や筋肉が減少することでできやすい。
ダウンタイム
メスを使用しない施術のため、ダウンタイムは比較的短いです。
また、ダウンタイム中に起こり得る症状も軽度なものが多いので、気軽に施術を受けることができます。
腫れや赤み:数日〜数週間程度の赤み
特に初めて血小板療法(PRP)を受けた方は症状が出やすい傾向があります。
皮膚が薄い箇所や骨ばっている部位への注入も症状がでやすいです。
ファンデーションやコンシーラー等でカバーすれば目立ちにくいです。
痛み:数日間は痛みを感じる場合もある
時間とともに治まりますが、強い痛みが出た場合は処置をした箇所を冷やしてください。
我慢できない痛みは早急にクリニックに受診してください。
内出血:施術から数週間程度出ることがある
腫れや赤みと同様にファンデーションやコンシーラーでカバーできる程度です。
時間が経過しても内出血が引いていかない場合は、医師にご相談ください。
注意事項
①血小板療法(PRP)を受けられない方もいる
年齢制限がないためさまざまな方が気軽に受けられる施術ですが、以下にあてはまる方は受けられない可能性があるため、受ける前に必ず医師に相談してください。
・発熱中
・妊娠中
・1か月以内に血小板療法(PRP)を受けている
・心疾患・肝疾患・腎疾患など合併症がある
・関節リウマチ・膠原病など活動性の炎症疾患がある
・感染症を患っている
・がんの治療をしている
・薬剤過敏症の経験がある
・抗凝固剤薬を投与中である
②採血前や施術後
施術前の食事制限はありません。
採血や注入する24時間前から普段より多めに水分を摂取することを心掛けましょう。
水分を取っておかないと気分が悪くなる可能性があります。
また、注入した箇所は清潔に保つようにしてください。
・長時間の入浴
・激しい運動やトレーニング
・過度な飲酒
上記を当日はお控えください。
これらの行為を行っても、施術の効果が薄れることはありませんがダウンタイムが長引く恐れがあります。
診察の流れ
-
01 医師の診察
悩み箇所や改善したい部位などを医師の診察の元明確にしていきます。
血小板療法(PRP)についての説明や実際の流れを確認します。
加工するのに約3週間かかることや注意事項などの説明もこの時にします。 -
02 採血
血小板療法(PRP)の同意書を記入したら次は採血をします。
加工用の4本(40ml)と感染症検査用の1本(9ml)の計5本 49ml取ります。 -
03 加工(約3〜4週間)
感染症検査および無菌検査を実施します。
陰性が確認取れたら、採取した血液を専用の遠心分離機にかけて血小板のみを抽出・濃縮したPRPを作ります。
感染症検査:HIV、HBV、HCV、梅毒、HTLV-1
※感染症検査・無菌検査にて陽性の場合、加工にうつれません。
10,000円の血液検査代金のみ発生します。 -
04 注入
加工されたご自身の血小板を部位に注入していきます。
使用期限は約6か月(半年)ですので、何回かに分けて違う部位への注入も可能です。
1回あたりの注入自体は30分〜1時間程度です。
血小板療法(PRP)の料金
血小板加工費(初回のみ) | 300,000円 (税込330,000円) |
|
---|---|---|
注入 | 1cc | 20,000円 (税込22,000円) |
2cc | 35,000円 (税込38,500円) |
- ※注入量などは個人差や部位によって異なります。
- ※日本語でのコミュニケーションがスムーズに取れる方の価格となります。