美容業界でそのコストパフォーマンスの高さが話題となっているのが、新世代技術とも呼ばれているハイドラフェイシャルです。
しかし具体的な施術料金やハイドラフェイシャルの施術について正確に把握している人はそう多くないでしょう。
ハイドラフェイシャルは施術内容や範囲によって料金が変動する施術となっています。
そこで今回はハイドラフェイシャルについてその概要や詳しい料金体系について見ていきましょう。
ハイドラフェイシャルとは?
ハイドラフェイシャルは毛穴・皮脂・くすみといった様々な肌トラブルに対して効果が期待されている新世代の施術方法です。
米国のEdge Systems社が開発した専用のピーリングマシンを用いた治療であり、美容業界で話題となった「ハイドロダーマアブレーションシステム」と呼ばれる仕組みが搭載されています。
人間の肌は美容や医療の施術によって外部からダメージを受けると、それを回復するためにある程度の時間を必要とするのが一般的です。
これを専門用語で「ダウンタイム」と呼んでいますが、ハイドラフェイシャルでは原則としてダウンタイムが必要ないので施術直後にメイクを施す事も出来ます。
また、ハイドラフェイシャルは肌の汚れを除去すると同時に肌への養分補給を同時に行うという、独自の特許技術を採用しています。
ハイドラフェイシャルはアメリカ食品医薬品局(FDA)によって認可された信頼度の高い施術方法なのです。
また、水流を活用する特徴的な施術方法によって痛みが少ない事でも知られています。
美容業界に登場するやいなや、ハイドラフェイシャルは海外メディアでも頻繁に取り上げられて認知度が上昇し、本場アメリカではハリウッドセレブを中心に幅広い支持を得る事となりました、
ハイドラフェイシャルの特徴
ハイドラフェイシャルの大きな特徴は、特許を取得した「ハイドロヒールチップ」と呼ばれる先端部分です。
ハイドロヒールチップは用途別にいくつかの種類が用意されており、効率的な施術を実現しています。
また、先端チップは使い捨てタイプとなっているので毎回新しいものが装着され衛生面への配慮も万全です。
ハイドロヒールチップには水流をスパイラル状にして射出する機能が備わっており、これによって肌に対して有効な成分を含ませた水を皮膚に密着させる事が出来ます。
ハイドロヒールチップによる渦状の水流は有効成分を定着させると同時に、皮膚に溜まった古い角質・汚れ・皮脂などを浮き上がらせます。
ここで浮き上がった角質や汚れを、水流の射出口とは別に設けられている吸入口で吸い上げるのです。
そしてこうした老廃物が取り除かれた毛穴には水流がよく届くようになるため、毛穴の奥底に溜まっていた汚れもキレイに除去する事が可能になります。
ハイドラフェイシャルは一台のマシンで効率的な施術サイクルを作り上げていると言って良いでしょう。
ハイドラフェイシャルを受けるメリット
ハイドラフェイシャルが国内外を問わず人気を博している理由のひとつには「期待出来るメリットが多い」という点が挙げられるでしょう。
例えばハイドラフェイシャルはダウンタイムを必要としないという事は前述の通りですが、これは水流を活用する事によって得られる大きなメリットです。
ダウンタイムが必要ないという事は肌へのダメージが少ないという事を意味しており、この事から施術の安全性の高さが伺えるでしょう。
また、ダウンタイムを設けない事によって施術直後でもメイクが可能となります、特許技術による水流はピーリングと肌への栄養供給を同時に行うので、施術時間の短縮にも繋がっているのです。
こうした点は忙しいスケジュールの合間を縫って施術を受ける人にとっても大きなメリットとなります。
ハイドラフェイシャルのメリットとしては「即効性の高さ」もよく知られています。
通常、肌へのダメージや施術方法の仕組みを考慮して、美容医療は複数回の施術を経て初めて効果が実感出来るレベルに至ります。
ハイドラフェイシャルでは水流という物理的な方法で肌の汚れを除去するため効果が分かりやすく、1回の施術でも十分に肌がキレイになったという実感が持てるのです。
特許技術によって毛穴の奥底にある汚れを除去出来るという点も、ハイドラフェイシャルの見逃せないポイントと言って良いでしょう。
ハイドラフェイシャルの効果
ハイドラフェイシャルは認定を受けたクリニックのみが施術を行う事が出来る医療行為に該当します。
安全性が高いとは言え、具体的な施術の流れが分からないと不安だという人も少なくないでしょう。
ここからはハイドラフェイシャルの施術について、詳しくその仕組みを解説していきます。
毛穴の洗浄と皮膚の軟化・剥離
施術前には必ず洗顔を行います。
これは施術の妨げとなるメイクを落とすためですが、メイクをしていない場合でも可能な限り汚れや皮脂を落としておくという意味もあるのです。
施術はまずハイドロピールチップによる渦状の水流で古い角質や皮脂を洗い流すところから始まります。
水流によって皮膚を軟化させて、汚れが剥離しやすくしておく工程です。
簡単な汚れはこの段階で洗い流しておきます。
ここで使用する水流には肌に対して有効な成分を含んでいるため、洗浄と同時に美肌効果も期待出来ると言って良いでしょう。
皮膚表面の洗浄が完了したら、毛穴の奥まで水流を当てて溜まった汚れを吸い上げます。
コンビネーションピーリング
水流による大まかな汚れの除去が完了したら、次にコンビネーションピーリングと呼ばれる作業に移ります。
コンビネーションピーリングとは肌に優しいグリコール酸とサリチル酸を掛け合わせたピーリング剤を用いて、水流で落としきれなかった古い角質や皮脂などを剥離させる工程です。
ピーリング剤の塗布はブラシを使って手作業で行い、その後にハイドロピールチップの水流で汚れを剥離・吸引していきます。
コンビネーションピーリングで使用するピーリング剤はハイドラフェイシャルに合わせて開発されたものであり、これによって肌への刺激を最小限に抑えた上で効果的に皮脂・角質を剥離する事が可能となりました。
皮脂・角質の除去し毛穴深くまでクレンジング
ここまで2段階に渡って古い角質や皮脂の剥離・除去を行いましたが、仕上げとしてさらにディープクレンジングを行うのが一般的です。
水流やピーリング剤で軟化している肌を刺激しないように、専用のハイドロピールチップによって丁寧にクレンジングを施していきます。
この段階まで来るとハイドラフェイシャルによって毛穴の汚れや肌のザラつきが取れるため、毛穴が目立たないツルっとした手触りの肌になった事が実感出来るでしょう。
肌の保湿と鎮静
汚れを除去する工程が完了しても施術は終わりではありません。
最後に肌への保湿と鎮静を行うために、抗酸化物質を豊富に含んだ美容液を肌に塗布します。
肌への負担が少ないという点がハイドラフェイシャルの特徴ではあるものの、ダメージを極力抑えるトリートメントは施術の効果を最大限に引き出すという意味でも重要です。
当院ではこうした施術直後のアフターケアを行っていますが、日常生活においてもこまめな保湿や紫外線対策を推奨しています。
ハイドラフェイシャルの注意点
ハイドラフェイシャルは安全性の高さが魅力のひとつですが、医療行為に該当する以上施術に際してはいくつか注意しておきたいポイントが存在します。
例えばハイドラフェイシャルは特殊な水流を使用して施術を行うため、敏感肌の場合は施術直後一時的に肌が赤みを帯びてしまう場合があるので留意しましょう。
赤みはある程度時間が経過すれば自然と引いていきます。
基本的には施術の継続が不可能になるほどのリスクは伴いませんが、赤みが長引く場合には必ず当院の担当医に相談してください。
ハイドラフェイシャルの施術では水流やピーリング剤を肌に直接使用する事になります。
したがって、肌が荒れている部分や傷口があると痛みや炎症を引き起こすリスクが高いです。
予期せぬ肌トラブルを回避するためにも、一般的にはハイドラフェイシャル施術日の2日前後は顔そりの使用を控える事が推奨されています。
顔周辺にハイドラフェイシャルを行う場合、肌への刺激を抑えるという意味でスクラブ入りの洗顔料を使わないという事も大切です。
施術後数日間は特に肌がデリケートになっているので、肌に優しい自然由来の洗顔料などがおすすめです。
強く擦ったりせずに、なるべく優しく撫でるように汚れを落とす事を心がけてください。
ハイドラフェイシャルは1回の施術でも効果が実感出来る即効性が魅力ですが、「効果を最大限に引き出す」「肌を良い状態に保つ」という意味では4週間に1度程度のペースで5~6回程度施術を繰り返すのが理想的と言われています。
この施術ペースは肌が生まれ変わるサイクル(ターンオーバー)が一般的に4週間前後である事に由来するものです。
治療期間中はハイドラフェイシャルによって肌が比較的健康的で保湿力も高まっている状態ですが、日常的な保湿ケアは怠らないように心がけてください。
また、ハイドラフェイシャルの施術直後に日焼けすると色素沈着を引き起こし、色が抜けにくくなってしまう可能性があります。
保湿ケアと併せて日焼け止めを塗るなどして、治療期間中は特に紫外線対策を十分に行うようにしましょう。
施術を受けることができない人
肌へのダメージが少ないハイドラフェイシャルですが、トラブルやリスクを回避するために施術可否の線引きはある程度行われています。
例えば妊娠中の場合は皮膚や体調がデリケートな状態となるため、一般的にハイドラフェイシャルの施術を受ける事は出来ません。
妊娠の事実が確認されていないまでも、妊娠の初期症状にあたる体調変化がある場合は同様に施術不可です。
肌に外傷がある場合も水流によって傷口が開いてしまう、あるいはピーリング剤によって炎症や予期せぬ症状を引き起こしてしまう可能性があるため傷が完治するまでは施術を見送りましょう。
抗血小板としての効能が知られているアスピリンですが、アスピリンアレルギーを持っているまたは過去に多量のアスピリン投与を受けた事のある人もハイドラフェイシャルの施術は受けられません。
また、ヘルペスをはじめとする皮膚性の感染症にかかっている人も感染リスクを抑える意味合いで施術をお断りしています。
施術後の日焼けがNGである点は前述しましたが、ハイドラフェイシャルの施術前に過度な日焼けが見られる場合にも施術を実施出来ない事があるので注意してください。
これは日焼けによるダメージが残っている肌を水流や美容剤によって刺激してしまうためです。
日焼けの度合いによる施術可否の判断は難しいため、詳しくは施術前のカウンセリング時に担当医と相談してください。
複数の美容医療・美容施術を並行して受けようと考えている人も少なくないでしょう。
施術内容によっては並行して施術を受ける事も可能ですが、1ヶ月以内に他のピーリング施術を受けている場合はハイドラフェイシャルによる施術を行う事が出来ません。
ピーリング施術によってデリケートになっている肌に対しては、ハイドラフェイシャルの水流やコンビネーションピーリングでも刺激が強くなってしまう可能性があるためです。
施術の値段
施術効果の高さ・安全性・施術時間の短さから人気の高いハイドラフェイシャルですが、その施術費用が気になる人も多いでしょう。
美容医療の料金体系は大きく分けて「コース料金制」と「単発料金制」の2種類ですが、当院のハイドラフェイシャルではこの両方の料金体系を用意しています。
ハイドラフェイシャルは1回の施術でも十分な効果を実感出来るため、単発で利用する人も多いためです。
ハイドラフェイシャルの施術料金は1回あたり1万6000~2万6000円前後となっています。
「ハイドラフェイシャル」という名前から顔のみに対応した施術と思われがちですが、実はハイドラフェイシャルは腕・背中・足など様々な部位に施術可能です。
施術範囲や部位によって料金が上下するので注意してください。
施術回数が増えると当然料金も加算されていきますが、ある程度まとまった施術回数で契約すると1回あたりの施術料金は安く抑えられます。
まずはどの程度効果が実感出来るのか試してみたいという場合には、ひとまず施術1回のみで施術契約するのがおすすめです。
正確な料金はカウンセリング時に施術内容が固まった段階で担当医から提示しています。
コスパ抜群!ハイドラフェイシャルで美しい肌に
ハイドラフェイシャルはコース料金も単発料金も用意されているため、気軽に施術を受ける事が出来ます。
正確な料金は施術内容・部位・範囲で変動するため、カウンセリング時に自身の施術希望内容を担当医と確認してください。
継続的に治療を受ける事で効果が最大限に引き出せるハイドラフェイシャルですが、単発でも十分な効果が期待出来るのがひとつの魅力です。
これを機にハイドラフェイシャルで美しい肌を手に入れましょう。