医療レーザー脱毛の仕組みと自分にあった機械を選ぶポイント

「医療脱毛ってどのレーザーを選べばいいの?」

「自分の肌質や毛質に合った機械が知りたい・・・」

このようなことで悩んでいませんか?

医療脱毛に興味があっても、アレキサンドライト、ダイオード、ヤグレーザーなど種類が多すぎて迷ってしまいますよね。

クリニックによって導入している機械も違うため、どれが自分に最適なのか判断するのは難しいものです。

実際に医療レーザー脱毛では、肌質や毛質に合わないレーザーを選んでしまうと効果が十分に得られなかったり、痛みが強すぎたりすることもあります。

しかし、正しい知識を身につけて自分に適したレーザーを選択すれば、永久脱毛効果を実感しながら安全に理想の肌を手に入れることができます。

本記事では、医療レーザー脱毛の仕組みから肌質・毛質別の最適なレーザーの選び方、人気の脱毛機械まで詳しく解説していきます。

正しい知識を身につけて、あなたにぴったりの医療脱毛を見つけましょう。

医療レーザー脱毛とは

医療レーザー脱毛とは、医療機関で行われる永久脱毛施術のことです。
黒い色素(メラニン)に反応する特殊なレーザーを肌に照射して、毛根の発毛組織を破壊することで脱毛効果を得ます。
レーザーの光エネルギーが毛に当たると熱に変わり、その熱が毛乳頭や毛母細胞といった毛を作り出す細胞を破壊。
カミソリや毛抜きのような自己処理では毛の製造元が残るため繰り返し生えてきますが、医療レーザー脱毛では根本から破壊するため再生されません。
医療機関でのみ扱える高出力レーザーを使用するため、エステ脱毛では実現できない永久脱毛効果が期待できるのが特徴です。

医療レーザー脱毛と光脱毛の違い

医療レーザー脱毛と光脱毛は脱毛の仕組みが異なり、効果や施術回数にも大きな差があります。
永久脱毛を目指すか、一時的な減毛を望むかによって選択肢が変わってきます。

光脱毛=エステ脱毛=美容脱毛

光脱毛は「エステ脱毛」「美容脱毛」「美容ライト脱毛」「フラッシュ脱毛」と呼ばれることもありますが、これらはすべて同じ施術を指します。
エステサロンや脱毛サロンで行われる光を使った脱毛方法で、医療機関以外で受けられる脱毛の総称です。
光脱毛は出力の弱い光を照射して毛根にダメージを与えますが、毛を作る組織を完全に破壊することはできません。
そのため効果は一時的な減毛・抑毛にとどまり、時間が経つと再び毛が生えてくる可能性があります。

医療脱毛レーザーの種類

医療脱毛で使用されるレーザーは波長によって大きく3種類に分けられます。
それぞれ異なる特徴があり、肌質や毛質に応じて使い分けられています。

アレキサンドライトレーザー

アレキサンドライトレーザーは755nmの波長を持つ最も普及している医療用脱毛レーザーです。
メラニン色素への反応が強く、低出力でも黒くて太い毛に高い効果を発揮します。
皮膚への到達深度が浅いため、他のレーザーと比べて痛みが少ないのが特徴。
脱毛効果を実感しやすく、施術後1~2週間で毛が抜け落ちるため満足度が高いレーザーです。
しかし、メラニン反応が強いため色黒肌や日焼け肌には使用できません。
また、色素の薄い産毛には効果が限定的で、硬毛化のリスクもあります。
日本人の白い肌と濃い毛の組み合わせに最適化された代表的なレーザーといえます。

ダイオードレーザー

ダイオードレーザーは810nm前後の波長を持つバランス型のレーザーです。
アレキサンドライトとヤグレーザーの中間的な性質で、幅広い肌質と毛質に対応できるのが最大の特徴。
色黒肌や敏感肌でも施術可能で、産毛から太い毛まで効果を発揮します。
蓄熱式での照射が多く、低出力で連続照射するため痛みが少ないことも魅力です。
機械の製造コストが安いため、比較的リーズナブルな価格で提供されることが多くなっています。
ただし、アレキサンドライトレーザーほど即効性はなく、毛根が深い毛には効果が限定的な場合があります。
安全性と効果のバランスを重視する方に適したレーザーです。

ヤグレーザー

ヤグレーザーは1064nmの最も長い波長を持つ深達性の高いレーザーです。
皮膚の奥深くまで到達するため、毛根が深いVIOやヒゲなどの頑固な毛に高い効果を発揮します。
メラニン色素への反応が弱いため、色黒肌や色素沈着がある部位でも安全に施術できるのが特徴。
アレキサンドライトレーザーで効果が得られなかった根深い毛や硬毛化した毛にも対応可能です。
しかし、レーザーが皮膚深部まで届く分、他のレーザーより痛みが強く感じられることが多くなります。
毛根が深い部位や他のレーザーで満足な結果が得られなかった場合の切り札的な役割を担う重要なレーザーです。

レーザー脱毛の照射方式

医療レーザー脱毛には照射方式によって熱破壊式と蓄熱式の2つの方法があり、それぞれ異なる組織をターゲットにします。

熱破壊式レーザー

熱破壊式は高出力のレーザーを1発ずつ照射し、毛根の毛乳頭や毛母細胞を瞬時に破壊する照射方式です。
レーザーがメラニン色素に反応して200度以上の高温を発生させ、毛を作る組織を確実に破壊できます。
そのため施術後1~2週間で毛がポロポロと抜け落ちるため効果を実感しやすいのが特徴です。
ワキやVIOなど太くて濃い毛に高い効果を発揮しますが、高出力のレーザーを使用するため照射時に輪ゴムで弾かれたような痛みを感じる場合があります。

蓄熱式レーザー

蓄熱式は低出力のレーザーを連続照射し、毛根より浅い位置にあるバルジ領域を破壊する照射方式です。
バルジ領域は毛母細胞に発毛の指令を出す組織で、破壊することで毛の成長を阻害します。
60度程度の穏やかな温度でじっくりと熱を蓄積させるため、施術時はじんわりとした温かさを感じる程度で痛みが少ないのが特徴です。
産毛や細い毛、色素の薄い毛にも効果的で幅広い肌質に対応できますが、効果を実感するまでに3~4週間程度かかります。

肌質・毛質別レーザーの選び方

脱毛効果を最大化するには、個人の肌質や毛質に適したレーザーを選ぶことが重要です。
特徴を理解して最適な機器を選びましょう。

色黒肌

色黒肌や日焼け肌にはヤグレーザーが最適です。
ヤグレーザーは1064nmの長い波長を持つため、肌表面のメラニン色素に反応しにくく、やけどのリスクを抑えて安全に脱毛できます。
アレキサンドライトレーザーは755nmと短い波長でメラニン反応が強いため、色黒肌では使用できません。
ダイオードレーザーは中間的な性質で、軽度の日焼けや色黒肌であれば対応可能な場合があります。
ただし、極度に日焼けした肌や色素沈着が強い部位では、どのレーザーでも施術を断られる可能性があるため、事前のカウンセリングで肌状態をチェックしてもらうことが大切です。

敏感肌

敏感肌にはダイオードレーザーによる蓄熱式脱毛が推奨されます。
低出力のレーザーを連続照射するため肌への負担が少なく、アトピー肌でも施術可能です。
熱破壊式と比べて痛みが大幅に軽減され、じんわりと温かい程度の感覚で施術を受けられます。
冷却機能付きの脱毛機なら、施術中に肌を冷やしながら照射するため、さらに刺激を抑えることができます。
アレキサンドライトレーザーも比較的痛みが少ないレーザーですが、敏感肌の方には蓄熱式ダイオードレーザーがより安全で快適な選択肢となります。
施術前には必ずテスト照射を行い、肌の反応を確認することも重要です。

産毛

産毛には蓄熱式ダイオードレーザーが最も効果的です。
産毛はメラニン色素が少ないため、従来の熱破壊式レーザーでは反応しにくく、場合によっては硬毛化のリスクもあります。
蓄熱式は毛根ではなくバルジ領域という発毛の司令塔をターゲットにするため、色素の薄い毛にもしっかりアプローチできます。
顔や背中の産毛脱毛には特に適しており、継続的な施術により徐々に毛が薄くなっていきます。
ただし即効性は低く、効果を実感するまでに時間がかかる場合があります。
産毛が多い部位では硬毛化リスクの低い機器を選ぶことで、より安全に脱毛を進められます。

剛毛

剛毛にはアレキサンドライトレーザーまたはヤグレーザーの熱破壊式が最適です。
メラニン色素が豊富な太い毛には高出力レーザーが効率的に反応し、毛根を確実に破壊できます。
アレキサンドライトレーザーは755nmの短い波長でメラニン吸収率が高く、ワキやVIOなどの濃い毛に抜群の効果を発揮します。
ヤグレーザーは1064nmの長い波長で皮膚深部まで到達するため、毛根が深い剛毛にも対応可能です。
どちらも即効性があり、施術後1~2週間で毛がポロポロと抜け落ちるため効果を実感しやすいのが特徴。
痛みは強めですが、麻酔クリームの使用や冷却機能により軽減できます。

脱毛効果が出るまでの回数

医療レーザー脱毛で満足のいく効果を得るためには、毛周期に合わせた複数回の施術が必要です。
部位によって必要な回数が異なります。

毛周期とレーザー脱毛の関係

毛には「成長期→退行期→休止期」という3段階のサイクルがあり、これを毛周期と呼びます。
医療レーザーが効果を発揮するのは、メラニン色素が濃い成長期の毛のみです。
成長期の毛は全体の約10~20%しかないため、1回の施術で脱毛できるのは全体の約20%程度となります。
そのため、残りの毛が成長期に入るのを待って施術を繰り返す必要があります。
毛周期は約2~3ヶ月のサイクルで繰り返されるため、効率的な脱毛には毛周期に合わせた間隔での通院が重要です。

部位別に必要な施術回数の目安

部位によって毛質や毛周期が異なるため、必要な施術回数にも差があります。
ワキやVIOなど濃くて太い毛が多い部位は5~9回で自己処理が楽になり、8~10回でツルツル肌に近づきます。
腕や脚は5~7回で自己処理が楽になり、8~10回程度でほぼ満足のいく効果が得られます。
一方、顔は産毛が多いため効果を実感するまでに時間がかかり、8~10回で自己処理が楽になり、11~14回でツルツル肌を目指せます。
背中やお腹などの産毛が多い部位も同様に回数が多く必要です。

医療レーザー脱毛のメリット

医療レーザー脱毛には多くのメリットがあります。
エステ脱毛との違いを含めて、主要な利点を詳しく解説します。

永久脱毛効果が期待できる

医療レーザー脱毛の最大のメリットは永久脱毛効果が期待できることです。
高出力のレーザーが毛根の発毛組織を完全に破壊するため、一度処理された毛穴からは基本的に毛が再生されません。
エステ脱毛では一時的な減毛・抑毛効果しか得られず、施術をやめると元の状態に戻ってしまいます。
医療脱毛では破壊された発毛組織は復活しないため、長期間にわたってつるすべ肌をキープできます。
ただし永久脱毛といっても「一生毛が生えない」わけではなく、アメリカの定義では「脱毛完了から1ヶ月後の再生率が20%以下」とされています。
それでも圧倒的に自己処理の手間が減り、理想の肌状態を実現できます。

施術回数が少なく済む

医療レーザー脱毛はエステ脱毛と比べて格段に少ない回数で脱毛完了できます。
高出力のレーザーにより1回あたりの効果が高く、平均5~8回程度で満足のいく結果が得られます。
エステ脱毛では同じ効果を得るのに倍以上の回数が必要となるケースが多く、通院期間も長期化します。
医療脱毛なら毛周期に合わせて2~3ヶ月間隔で施術するため、約1年程度で脱毛が完了します。
施術回数が少ないということは予約を取る手間や通院の負担が軽減され、忙しい現代人にとって大きなメリット。
結果的に時間とコストの両面で効率的な脱毛が可能となります。

医師・看護師による安全な施術

医療レーザー脱毛は医療行為として位置づけられており、医師の監督下で看護師などの有資格者が施術を行います。
施術前には医師による診察で肌状態をチェックし、個人の肌質や毛質に応じて適切な出力設定を決定します。
万が一やけどや炎症などの肌トラブルが発生した場合も、その場で医師による診察と治療が可能です。
処方薬による適切な処置も迅速に行えるため、安心して施術を受けられます。
エステサロンでは医療従事者が不在のため、トラブル時は自身で医療機関を受診する必要があります。
特に敏感肌やアトピー肌の方にとって、医療従事者による安全管理は重要な選択基準となります。

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h2:人気の医療脱毛機械

医療脱毛クリニックで導入されている機械は数多くありますが、それぞれ異なる特徴や効果を持っています。
適切な機械を選ぶことで、より効率的な脱毛効果が期待できます。

①ジェントルマックスプロプラス

ジェントルマックスプロプラスは2022年に発売されたジェントルシリーズの最新機種で、アレキサンドライトレーザーとヤグレーザーの2波長を搭載した熱破壊式脱毛機です。
従来機種より照射パワーが最大30%向上し、照射スピードも1秒間に3回と高速化されました。
最大26mmの照射口径により広範囲を効率的に脱毛でき、冷却システムも強化されているため痛みを軽減しながら施術が可能です。
波長の使い分けにより産毛から剛毛まで幅広い毛質に対応でき、ジェントルシリーズの中でも最も高性能な機種として注目されています。

②ジェントルマックスプロ

ジェントルマックスプロはアレキサンドライトレーザー(755nm)とヤグレーザー(1064nm)の2種類のレーザーを1台に搭載した熱破壊式脱毛機です。
波長の使い分けにより様々な毛質や肌質に対応でき、太い毛から産毛まで効果的に脱毛できます。
最大24mmの照射口径と1秒間に2回の照射スピードにより、スピーディーな施術が可能です。
マイナス26℃の冷却ガスを噴射するダイナミッククーリングデバイスにより痛みを軽減し、厚生労働省とFDAの両方から承認を受けている信頼性の高い機種です。

③ジェントルレーズ

ジェントルレーズはジェントルシリーズの初代機種で、アレキサンドライトレーザー(755nm)を搭載した熱破壊式脱毛機です。
メラニン色素に強く反応するため、ワキやVIOなどの濃くて太い毛の脱毛に特に効果的です。
現在では後継機種のジェントルレーズプロが主流となっており、多くのクリニックでジェントルレーズプロに置き換えられています。
シンプルな構造で操作が容易なため、医療脱毛の基本的な機種として長年使用されてきた実績があります。
冷却システムも搭載されており、照射時の痛みを軽減する工夫がされています。

④ジェントルレーズプロ

ジェントルレーズプロはジェントルレーズの後継機種で、アレキサンドライトレーザー(755nm)を搭載した熱破壊式脱毛機です。
日本で初めて長期減毛用レーザー装置として薬事承認を取得した機種で、照射スピードが従来機の2倍、照射範囲が1.5倍に向上しています。
最大24mmの照射口径により広範囲を効率的に脱毛でき、マイナス26℃の冷却ガスにより痛みを軽減します。
メラニン色素に強く反応するため濃い毛に高い効果を発揮しますが、産毛への効果はやや劣ります。
多くのクリニックで導入されている定番機種の一つです。

⑤ジェントルヤグプロ

ジェントルヤグプロはヤグレーザー(1064nm)を搭載した熱破壊式脱毛機で、最も波長が長いため皮膚の深部まで到達できます。
色黒肌や日焼け肌でも安全に照射でき、根深い剛毛や男性のヒゲ脱毛に特に効果的です。
6mmから18mmまで6種類の照射口径を使い分けでき、細かな部位の脱毛にも対応できます。
波長が長い分痛みを感じやすいですが、マイナス26℃の冷却ガスにより痛みを軽減します。
他のレーザーでは効果が出にくい毛質や肌質に対応できる特殊な機種として重宝されています。

⑥ソプラノアイスプラチナム

ソプラノアイスプラチナムはアレキサンドライト、ダイオード、ヤグの3種類のレーザーを同時照射できる蓄熱式脱毛機です。
低出力のレーザーを連続照射することで皮下に熱を蓄積させ、バルジ領域を破壊して脱毛効果を得ます。
従来の半分以下の出力で照射するため痛みが少なく、色黒肌や日焼け肌でも安全に施術できます。
産毛から剛毛まで幅広い毛質に対応でき、強力な冷却システムにより肌を保護しながら施術を行います。
全身脱毛に約90~120分と比較的短時間で施術が完了し、痛みに敏感な方や幅広い肌質に対応できる機種です。

⑦ソプラノチタニウム

ソプラノチタニウムはソプラノアイスプラチナムの上位機種で、同じく3種類のレーザーを同時照射できる蓄熱式脱毛機です。
照射面積が4cm²と従来機の約2倍に拡大され、全身脱毛が約60分と大幅に時間短縮されました。
蓄熱式と熱破壊式の切り替えが可能なハイブリッド機種で、部位や毛質に応じて最適な照射方式を選択できます。
冷却性能も向上しており、痛みをより軽減できます。
低出力で安全性が高く、色黒肌や敏感肌でも施術可能で、産毛から剛毛まで効果的に脱毛できる最新の蓄熱式脱毛機として注目されています。

⑧ラシャ・トリニティ

ラシャ・トリニティは韓国のBLUECORE社が開発したダイオードレーザー搭載の脱毛機で、熱破壊式と蓄熱式の切り替えが可能なハイブリッド機種です。
マイナス15℃まで冷却できる強力な冷却システムにより、高出力での照射でも痛みや火傷のリスクを大幅に軽減できます。
1回のショットを2分割で照射することで肌への負担を軽減し、幅広い毛質や肌質に対応できます。
トリニティモデルではアレキサンドライト、ダイオード、ヤグの3波長を搭載し、より多様な脱毛ニーズに対応可能です。
操作が簡単で施術者による効果のばらつきが少ないのも特徴です。

⑨ライトシェアデュエット

ライトシェアデュエットはルミナス社製のダイオードレーザー(810nm)を搭載した熱破壊式脱毛機で、世界初にFDAで永久脱毛の承認を受けた実績ある機種です。
大小2種類のハンドピースを使い分けることができ、広範囲用のHSハンドピースは吸引機能付きで痛みを軽減し、狭範囲用のETハンドピースは冷却機能付きで細かな部位に対応できます。
ジェル不要で施術時間を短縮でき、産毛から剛毛まで幅広い毛質に効果的です。
世界シェアが高く多くのクリニックで導入されている信頼性の高い機種として定評があります。

⑩メディオスターNeXT PRO

メディオスターNeXT PROは808nmと940nmの2種類のダイオードレーザーを搭載した蓄熱式脱毛機です。
従来の毛根をターゲットにする方式とは異なり、毛を生やす司令塔であるバルジ領域を破壊することで脱毛効果を得ます。
低出力のレーザーを連続照射するため痛みが少なく、色黒肌や敏感肌でも安全に施術できます。
産毛にも効果的で、硬毛化のリスクも低いとされています。
ジェルを使用して肌を滑らせるように照射するため、施術感はじんわりとした温かさを感じる程度です。
蓄熱式脱毛機の代表格として多くのクリニックで導入されています。

⑪メディオスターモノリス

メディオスターモノリスはメディオスターNeXT PROの後継機種で、同じく808nmと940nmのダイオードレーザーを搭載した蓄熱式脱毛機です。
従来機より照射スピードが向上し、4種類のハンドピースから2つを常時接続できるため、部位に応じてスピーディーに切り替えが可能です。
タッチパネルで部位や肌質、毛質を設定すると自動的に適切な出力に調整される機能により、施術者による技術差が出にくくなっています。
熱破壊式と蓄熱式の切り替えも可能で、より幅広い毛質や肌質に対応できる進化した機種です。

⑫スプレンダーX

スプレンダーXはルミナス社製の熱破壊式脱毛機で、アレキサンドライトレーザー(755nm)とヤグレーザー(1064nm)を同時に連続照射できる世界初の機種です。
2022年に厚生労働省の承認を取得し、27mm×27mmの大口径スクエアスポットにより効率的な照射が可能です。
冷風とコンタクトクーリングの2種類の冷却システムにより痛みを大幅に軽減し、照射時の不快な臭いを除去する吸煙機能も搭載されています。
2波長の同時照射により様々な深さの毛に効果的にアプローチでき、打ち漏れのリスクも軽減できる革新的な脱毛機です。

⑬クリスタルプロ

クリスタルプロはエミナルクリニックが独自に開発したダイオードレーザー搭載の脱毛機で、熱破壊式と蓄熱式の切り替えが可能なハイブリッド機種です。
毛質や肌質に応じて最適な照射方式を選択でき、硬毛化のリスクが低く照射スピードが速いのが特徴です。
強力な冷却システムにより肌への負担と痛みを軽減し、幅広い毛質や肌質に対応できます。
比較的新しい機種のため導入クリニックは限られていますが、技術的な進歩により従来の課題を解決した次世代の脱毛機として注目されています。
操作が簡単で安定した効果が期待できる設計となっています。

まとめ

医療レーザー脱毛とは、メラニン色素に反応する特殊なレーザーで毛根を破壊し、永久脱毛効果を実現する施術でした。

そして、医療脱毛で使用されるレーザーには、アレキサンドライト、ダイオード、ヤグの3種類があり、それぞれ波長や特性が異なることがわかりました。

レーザーの選び方のポイントは下記の通りです。

  • 色黒肌にはヤグレーザーが安全で効果的
  • 敏感肌には蓄熱式ダイオードレーザーが適している
  • 産毛には蓄熱式でバルジ領域を狙う方法が有効
  • 剛毛には熱破壊式のアレキサンドライトまたはヤグレーザーが最適

医療レーザー脱毛によって、どのような効果が得られるかは、選択する機器や個人の肌質・毛質によって異なります。

永久脱毛効果、少ない施術回数、医師による安全な施術といったメリットを活かし、自分に最適なレーザーと脱毛機を選択することで、理想の仕上がりを実現できるでしょう。