「ヒアルロン酸注射をしてみたいけどリスクが怖い」
「初めてなので絶対に失敗はしたくない」
このようなことをお考えではありませんか?
実はヒアルロン酸はもともと体内にある成分なので比較的安全な製剤です。
打つこと自体にリスクはほとんどありません。
まれに起こる副作用について事前に知っておけば万が一副作用の症状が起こった時に対処しやすくなります。
ここでは、ヒアルロン酸注射で絶対に失敗しない!知っておくべき11の副作用・リスクなどについて解説します。
- ヒアルロン酸注射による11の副作用
- ヒアルロン酸の安全性は?
- ヒアルロン酸注射は痛いのか
- 何度も打たなければいけないのか?
この記事を読むことでヒアルロン酸注入の起こりうる副作用や、そのリスクをどのようにして最小限に抑えられるかがわかります。
これからヒアルロン酸注入を考えている方も、すでに他院で施術をされている方も、失敗しないためのヒアルロン酸注入のためにぜひご覧ください。
ヒアルロン酸注射による11の副作用
人体にとって安全とされているヒアルロン酸でも、注射による副作用が全くないというわけではありません。
ここでは、ヒアルロン酸によって起きる可能性がある副作用について説明します。
- 内出血をする
- むくみ(浮腫)・腫れ
- かゆみ
- 違和感・痛み
- 硬結(こうけつ)
- アレルギー反応
- 感染症
- チンダル現象
- 血管閉塞
- 左右非対称
- でこぼこする
内出血をする
よくある副作用としてあげられるのが内出血です。
これはヒアルロン酸に限ったことではなく針を刺す治療に起こりやすい副作用です。
皮膚の薄い箇所、毛細血管が多い箇所に注入する場合に、起こる可能性が高くなります。
ほとんどは、1週間ほどで目立たなくなります。
むくみ(浮腫)・腫れ
注入した部位が腫れてくることがあります。
この症状に関しても数日で落ち着くことがほとんどです。
注入後のアルコールを摂取することで、腫れやすくなるので、施術当日はアルコールを控えたほうがいいでしょう。
翌日以降体調を見ながら摂取するようにしてください。
かゆみ
針を刺す施術なので起こりやすい症状です。
多くの場合は1週間程度でおさまります。
違和感・痛み
ヒアルロン酸注入後に、施術箇所に違和感や痛みを感じることがあります。
注射時の痛みは麻酔で抑えられますが、麻酔が切れると痛みが増してきます。
その痛みがずっと続く場合は医師に診断してもらうことをおすすめします。
硬結(こうけつ)
よく起こりやすい症状です。
施術直後から数時間後に起こることがあります。
ほとんどの場合は1週間ほどでおさまります。
アレルギー反応
アレルギー反応はほとんどありません。
ヒアルロン酸自体はもともと体内にある物質なので、安全な成分だからです。
0.05%程度の割合で起こるといわれています。
品質の高いヒアルロン酸を使用することでその確率がさらに下がります。
格安な製剤などは弊害もあるのでご注意ください。
銀座禅クリニックでは厚生労働省認可のアラガン社のヒアルロン酸製剤を使用しておりますので、
ご安心ください。
感染症
重度の糖尿病を患っている場合や免疫抑制剤を内服している場合は、感染が起こりやすいとされているので注意しましょう。
また、重度の虫歯や副鼻腔炎、慢性扁桃腺炎などの慢性病巣感染、HIV感染症などで免疫が低下している場合も、ヒアルロン酸注射後の感染確率を上げてしまいます。
これらの病気が確認できていなくても、顔に嚢胞や化膿したニキビがたくさんあるときは、ヒアルロン酸注射は避けたほうがいいでしょう。
チンダル現象
チンダル現象は肌が透けて青っぽく見えてしまう現象です。
これは、ヒアルロン酸を皮膚が浅いところに注入したときに起こる可能性がある現象です。
対策としては、ヒアルロン酸製剤の選び方と、医師による注入技術も重要ですので、信頼できるクリニックを選ぶことが重要です。
血管閉塞
施術の際、誤って血管内にヒアルロン酸を注入すると、その血管やつながっている血管を塞いでしう危険性があります。
その結果、栄養が送られなくなって塞がった先が壊死してしまうというものです。
眉間や上眼瞼内側周辺への注射では、目に関連する血管が閉塞して失明するおそれもあります。
この副作用を防ぐ方法に関してもヒアルロン酸製剤の選び方と、医師による注入技術が重要です。
左右非対称
顔の左右に同じ量のヒアルロン酸を注入したとしても、左右差が出ることがあります。
左右差が出た場合は必ず医師にご相談ください。
場合によっては、最初の施術から1週間程度間を置いたうえで再度ヒアルロン酸を注入し、左右差をなくすなどの対応でカバーするケースもあります。
左右非対称な顔は不自然にも映ってしまうので、施術後は左右差がないかチェックすることも重要です。
でこぼこする
しこりが残るような感覚や、でこぼこすることがあります。
ヒアルロン酸は製剤によって、粒子が細かく液体にちかい物から、粒子が大きく個体に近いものまで、様々です。
これらのヒアルロン酸を適応した箇所に確かな技術で注入しないとこのような副作用がおこるばあいがあります。
体内に注入しても大丈夫?ヒアルロン酸注射の安全性
ヒアルロン酸は元から体内にある成分なので、注射をするといっても完全な異物を注入するわけではありません。
そのため、ヒアルロン酸そのものは体に悪影響を及ぼす物質ではないという認識で問題ありません。
アレルギー反応が起きる確率も極めて低く、体内に注入しても数カ月~2年程度で体に吸収され、異物として残ることはありません。
一方、ヒアルロン酸にはさまざまな種類があり、なかには安全性が認められていない質の悪いヒアルロン酸もあるので注意しましょう。
質の悪いヒアルロン酸が体内に注入されると、すべて吸収されずに異物として残ってしまうこともあります。
見分け方のポイントは、厚生労働省もしくはアメリカのFDAの認可が取れていること、ヨーロッパのCEマークが付いていることなどです。
どの種類のヒアルロン酸を使うのが医師に確認することが重要だと言えるでしょう。
ヒアルロン酸注射をするときは痛い?
ヒアルロン酸注射は注射針を刺すため、全く痛みがないわけではありません。
また、血管注射とは異なり、針を刺した後にヒアルロン酸を注入する際もある程度の痛みが伴います。
人によってはこれを耐えがたいと感じることもあり、痛みへの怖さからヒアルロン酸注射を断念する人もいるでしょう。
しかし、痛みは適切な方法をとることによりコントロールできます。
施術前に麻酔テープや麻酔クリームを使用することで痛みは軽減されます。
痛みに弱い方や気になる方はマイクロカニューレ針の使用も可能です。
マイクロカニューレは、一般的な注射針と比較して先端が丸く研磨されている特殊な極細針です。
施術中の痛みや内出血を減らすことができるといわれており、少ない穿刺での施術が可能とされています。
ヒアルロン酸注射は何度も打たなければいけないのか?
ヒアルロン酸注入の効果は、永久ではありません。
それは、ヒアルロン酸が体内に自然に吸収されていくからです。
ここでは、ヒアルロン酸注射をなぜ何度も打つ必要性があるのかについて説明します。
慣れないうちは吸収されやすい
上記でもお伝えしたように、ヒアルロン酸は体内に自然に吸収されていきます。
特に初めてのヒアルロン酸注入の施術を受ける方は何回か受けている方よりもヒアルロン酸の吸収が早い傾向にあります。
ヒアルロン酸を打つことで、徐々に注入した箇所にコラーゲンの膜が張られ、ヒアルロン酸の吸収を阻害するといわれています。
膝の痛みへのヒアルロン酸注入が完治ではなく、一時的な痛みの軽減といわれる理由もここにあります。
製剤によって持続期間が異なる
ヒアルロン酸の製剤に様々な種類があることはお伝えしましたが、それぞれの製剤で持続期間がことなります。
銀座禅クリニックで使用している厚生労働省認可のアラガン社製剤の場合は目安が下記のとおりです。
- ジュビダームビスタ ウルトラプラスXC・・・1年前後
- ジュビダームビスタ ボルベラXC・・・約9カ月~1年前後
- ジュビダームビスタ ボリフトXC・・・約1年~1年半前後
- ジュビダームビスタ ボリューマXC・・・2年
- ジュビダームビスタ ボラックスXC・・・約1年半~2年前後
このように、製剤によって持続期間が違うので、打つ箇所によっても注入頻度は異なります。
まとめ
ヒアルロン酸の副作用について解説しました。
- よく起こる副作用は軽度なものがほとんど
- 軽度なものは1週間程度でおさまる
- 重篤な副作用は製剤と医師の選び方で防ぐ
- もとから体内にある成分なので極めて安全
- 質の悪いヒアルロンを注入するのは危険
- 信頼できるクリニックで施術を受けることが重要
- 針を刺すので痛みが苦手な人は注意
- 麻酔テープや麻酔クリームを使用する
- カニューレ針を使用することで傷みが和らぐ
- ヒアルロン酸の効果は永久ではないので繰り返しの注入が必要
- ヒアルロン酸は体内に自然に吸収されていく
- 初めての人は効果が薄まる傾向がある
- 打つ場所、製剤で持続期間が異なる
- 繰り返し注入することで、持続期間が高まる
ヒアルロン酸の製剤自体や、体内にヒアルロン酸注入すること自体は、デメリットではありません。
注入する箇所やそれらを行う医師の技術によって副作用のリスクが変わってきます。
そのため、ヒアルロン酸注入をお考えの方は実績のある医師にご相談ください。
大手だから安心というわけではなく、担当医の経歴などできる限り詳しく知ることも重要です。