美容において顔周辺のケアは特に気を遣うポイントですが、鼻の毛穴についての悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
毛穴のケアに効果が期待出来る美容施術の中でも「ハイドラフェイシャル」と呼ばれる手法が注目を集めています。
今回は話題のハイドラフェイシャルとはどのようなものなのか、鼻に施術を行った場合はどんな効果が期待出来るのかなどを見ていきましょう。
ハイドラフェイシャルとは?
ハイドラフェイシャルは米国のEdge Systems社が開発したピーリング治療マシンであり、新世代技術として注目を集めているハイドロダーマアブレーションシステムを搭載しています。
脂性肌やニキビ肌にはもちろんの事、毛穴・皮脂・くすみなど様々な肌トラブルに対しても効果が期待されている施術方法です。
顔の広範囲に対して使用する事が可能であり、もちろん鼻への施術にも対応しています。
肌へ何かしらの施術を行う場合、患部の肌がダメージから回復するために施術後にダウンタイムと呼ばれるインターバルが設けられるケースも少なくありません。
しかしハイドラフェイシャルは基本的にダウンタイムが必要ないため、施術直後でも顔へのメイクが可能となっています。
ハイドラフェイシャルは独自の技術を利用して「肌の汚れ除去」と「肌への養分補給」を同時に行う事を実現しました。
この技術は特許を取得しており、ハイドラフェイシャルはアメリカ食品医薬品局(FDA)によって認可されているのです。
海外メディアでも積極的に取り上げられ認知度が上昇し、本国アメリカではハリウッドセレブを中心に人気を博しています。
日本には2018年に公式上陸を果たし、その実用性と効果の高さから瞬く間に日本全国のクリニックへ技術と機材が普及していきました。
ハイドラフェイシャルをするメリット
前述の通り、ハイドラフェイシャルはダウンタイムを必要としない施術方法です。
ハイドラフェイシャルは薬剤を用いず水と美容成分を専用マシンで射出する事で古い角質を取り除く手法を採用しています。
これは肌への負担や痛みが極めて少ないという事を意味しているのです。
また、肌を傷めないので治療直後でもメイクを施しての帰宅が可能な点も、ハイドラフェイシャルのメリットと言えるでしょう。
ハイドラフェイシャルの場合は1回の施術で効果を実感出来るという点も大きなメリットです。
ハイドラフェイシャルには特許を取得したピールチップが搭載されています。
このチップを使い分ける事によって毛穴の奥に潜む汚れまでキレイに落とす事が可能となるのです。
それぞれのチップが専用の用途に分けられており効率的に作業が進むため、20~30分程度という短い施術時間を実現しています。
何かと忙しい現代人の生活スタイルを考えると、施術時間が短いという点は大きな魅力と言って良いでしょう。
ハイドラフェイシャルをおすすめする人
ハイドラフェイシャルは様々な症状や肌トラブルに悩む人におすすめ出来る施術方法です。
例えば毛穴の開きや黒ずみといった症状に悩む人にはうってつけの治療方法と言えます。
これらの症状は、一般的に毛穴に古い角質や汚れが溜まる事で引き起こされるものです。
ハイドラフェイシャルであれば毛穴の奥底の汚れも除去する事が可能となっているため、毛穴の開きや黒ずみも目立たなくする効果が期待出来ます。
また、ハイドラフェイシャルは汚れと古い角質の除去を行うと同時に、肌へ美容成分の供給も行うのが特徴です。
そのため、肌の透明感をアップさせたいという人にもおすすめの施術となっています。
ハイドラフェイシャルによって古い角質や汚れが除去された肌は、正常なサイクルでのターンオーバー(肌細胞の生まれ変わり)が可能となります。
皮膚が新しいものに生まれ変わる事によってくすみや肌のたるみといった状態の改善も期待出来るので、これらの症状に悩んでいる人にもハイドラフェイシャルはおすすめです。
このようにハイドラフェイシャルはピーリングと保湿によって多くの用途に向いているので、乾燥肌・脂性肌・ニキビ肌など広い意味で「肌質を改善したい」と願う人に効果が期待出来るでしょう。
ハイドラフェイシャルは鼻に効果はある?
ハイドラフェイシャルはその効果の幅広さから、顔全体の肌トラブルに対して効果が期待出来る施術方法として知られています。
しかし、だからと言って鼻のように局所的な施術に不向きであるという訳ではありません。
特に鼻は身体の中でも特に皮脂の分泌が盛んな部位であり、汚れも溜まりやすくなっています。
毛穴の黒ずみに悩む女性は数多いですが、その原因の多くは汚れや古い角質によって毛穴が詰まってしまう事です。
この状態が長く続くとさらに毛穴に汚れが溜まって毛穴が開いてしまいます。
そしてそれを隠そうとメイクを厚くする事で化粧品が落ちにくくなり、さらに毛穴に汚れが溜まりやすくなるという悪循環が出来上がってしまうのです。
これらの肌トラブルはハイドラフェイシャルによるピーリングによって効果的な改善が期待出来ます。
鼻のように汚れが溜まりやすい箇所にこそ、ハイドラフェイシャルは真価を発揮するといっても過言ではないのです。
ハイドラフェイシャルの注意点
特許技術による効果の高さと薬剤を使用しない安全性の高さから人気を博しているハイドラフェイシャルですが、施術に際してはいくつか注意すべきポイントがあります。
まず、ハイドラフェイシャルは特殊な水流を利用した施術になるため、ある程度の水圧によって肌に軽度の負担がかかる事は事実です。
これによって施術直後は一時的に肌が赤くなる場合がある点には留意しましょう。
赤みは時間経過と共に自然に引いていくのが一般ですが、赤みが長引く場合には担当医に相談してください。
また、落ちにくいシミである肝斑部分への施術は、水流の刺激によって症状が悪化する可能性があります。
カウンセリング時に担当医と相談の上、施術の可否を判断してください。
顔の表皮に傷があると、ハイドラフェイシャルの水流や美容成分によって傷口に悪影響を及ぼす可能性が高いです。
そのため、当院では施術2日前からは顔そりを行わない事を推奨しています。
また、ハイドラフェイシャル以外のピーリング施術を予定している場合はハイドラフェイシャルの施術から最低1ヶ月の期間を置いてください。
妊娠中の場合は皮膚がデリケートな状態になっているため、ハイドラフェイシャルによる施術は極力控える事をおすすめしています。
ハイドラフェイシャルはレーザー光線や薬剤を使用しないため肌への負担は少ない施術ですが、施術直後は患部を強く擦ったり洗ったりなど過度な刺激を与えないようにしてください。
なお、施術後に過度な日焼けをすると色素が沈着して落ちにくくなる可能性があります。
当院では日焼け止めや保湿剤を利用して、施術箇所の肌を紫外線から守る工夫をお願いしています。
施術によるメリットだけでなく、こうした注意点も理解した上でより一層安全にハイドラフェイシャルを利用しましょう。
施術までの流れ
ハイドラフェイシャルの施術にあたっては、まず前もって必ずカウンセリングを行っています。
当日のコンディション・肌の状態・症状などを確認した上で、担当医から施術可否の判断を受けてください。
施術の具体的な目的や要望についてもヒアリングを行いますので、気になる点や不明点はこの段階でしっかりと解消しておきましょう。
施術の実施が決定したら施術の細かい内容や期待出来るメリット、予想されるデメリットや注意点についての説明を行います。
前述のようにハイドラフェイシャルは1回の施術でも効果を実感出来ますが、効果を最大限に引き出すにはある程度継続的に施術を行うのが理想的です。
当院では肌のターンオーバーに合わせて、約1ヶ月に1度のペースで5~6回程度の施術をおすすめしています。
このあたりは予算やスケジュールの都合に合わせて担当医と相談してみてください。
全ての打ち合わせが終了したら、施術同意書に署名して正式な施術日を決定します。
洗顔
施術当日はまず当院内で洗顔を行います。
メイクを施している場合はクレンジングで化粧をしっかりと落としましょう。
また、すっぴんの状態で来院の場合でも肌に付着したホコリや古い角質を出来るだけ落とすために洗顔を実施します。
これはハイドラフェイシャルによる美容成分の供給を妨げないためでもあるのです。
当院でも洗顔料やクレンジングの用意はありますが、普段使用しているものの持ち込みも問題ありません。
洗顔料や化粧品には肌との相性も大きく影響するので、当院では当日の持ち込みをおすすめしています。
施術
洗顔が完了して施術の下地が整ったら、いよいよハイドラフェイシャルによる施術に入ります。
ハイドラフェイシャルは痛みが少ない施術方法なので、基本的に麻酔は必要ありません。
施術はまずハイドロピールチップによる水流で古い角質や皮脂を洗い流しながら皮膚を軟化させて、美容成分を肌に圧着させる事から始まります。
なお、施術に使用するチップは使い捨てで、毎回新しいものを装着しているので衛生面での心配はありません。
水流によるクレンジングが完了したら、次に、水流では落としきれなかった古い角質をコンビネーションピーリングによって剥離させます。
ここで使用するピーリング剤はグリコール酸とサリチル酸の混合物で、肌への刺激が少ない仕様となっているため皮膚の弱い肌質でも安心です。
最後のディープクレンジングによって皮脂やピーリング剤によって剥がれた古い角質、毛穴の奥底に溜まっている汚れなどをまとめて除去します。
この段階で毛穴の汚れや肌のザラつきが取れるため、見た目や肌触りの変化が実感出来るようになるでしょう。
ここまでがハイドラフェイシャルによる施術の一連の流れとなります。
施術時間は合計で20~30分程度なので、日常生活のスケジュールを圧迫する事はないと言えるでしょう。
アフターフォロー
全ての施術工程が終了したら、最後にアフターフォローとして肌の保湿とクールダウンを行います。
抗酸化物質を含んだ美容剤を塗布する事で肌に潤いを与える工程です。
ハイドラフェイシャルは施術後すぐにメイクする事が可能なので、必要な場合は化粧品を持参してください。
また、施術後のアフターフォローは当院でのケア以外にも日常生活で行う事が重要です。
なるべく保湿剤や日焼け止めで紫外線対策を行う事をおすすめしています。
肌の外見に異常が見られる、または痛みが感じられる場合には速やかに当院の担当医に相談してください。
施術を受けることができない人
ハイドラフェイシャルは肌への負担が少ない施術方法であるため、基本的には幅広い人が施術を受ける事が出来ます。
しかし医療行為である以上、リスク回避の観点から施術を受ける事が出来ない人への線引きもしっかり行われているのもまた事実です。
例えば前述のように妊娠中の人は皮膚が敏感になっているという理由から、ハイドラフェイシャルの施術を受ける事が出来ません。
妊娠が確認されていなくても、その可能性がある場合は同様に施術を実施出来ません。
切り傷や擦り傷といった外傷が残っている人も、傷口に対する影響を考慮して施術をお断りしています。
アスピリン喘息やアスピリンアレルギーを持っている場合、施術によって発症してしまう可能性があるためハイドラフェイシャルは利用出来ません。
また、ヘルペスなどの感染症にかかっている人も施術不可となっています。
先端チップは毎回新しいものに交換しているとは言えど、感染症のリスクを最低限に抑えるための処置です。
肌に過剰な炎症が見られる、または過度な日焼けが見られる場合も水流や美容剤によって肌を刺激してしまうため施術出来ません。
施術後にサロンや屋外で意図的な日焼けを予定しているケースでも、施術をお断りする場合があります。
詳しくはカウンセリング時に担当医と相談してみてください。
なお、上記のような明確な条件に当てはまらずとも施術当日や前日に体調が優れない人は極力施術を避けるようにしてください。
発熱・頭痛・腹痛といった比較的軽度な症状でも、ハイドラフェイシャルの施術によって予期せぬトラブルを招く可能性があります。
体調不良の場合は当院担当医まで連絡し、改めて施術日を設定し直すようにしてください。
まとめ
顔全体や身体の各部位に有効性が期待出来るハイドラフェイシャルですが、汚れの溜まりやすい鼻のような部位にピンポイントで使用しても十分な効果が期待出来ます。
施術による効果・施術時間の短さ・安全性などハイドラフェイシャルの魅力は様々です。
この機会に新世代の美容技術であるハイドラフェイシャルを利用して、美しい鼻先を手に入れましょう。