ハイドラフェイシャルってどんな機器を使う?機器とその効果について紹介!

お客様にクオリティの高い施術を提供するためには、美容機器の存在が不可欠です。
例えば、当社ではハイドラフェイシャルというアメリカで開発された治療マシンを使用した施術を行っています。
この記事ではどのような機器を使用しているのか、ハイドラフェイシャルにはどのような効果が期待できるのかについて紹介していきます。

ハイドラフェイシャルとは?

ハイドラフェイシャルとは様々な肌トラブルに適した施術で、米国のEdge Systems社が開発したハイドロダーマアブレーションシステムを搭載したピーリング治療マシンを使用します。
このマシンはFDA(米国食品医薬品局)によって許可されており、安全面に優れている点が特徴の一つです。
ちなみにピーリングとは、肌に残った古い角質を柔らかくして取り除く美容法です。
ピーリングの歴史は古く古代エジプトでは、クレオパトラが皮膚を柔らかくするために乳酸のサワーミルク風呂に入浴したと言われています。

ピーリング治療を行えるマシンはハイドラフェイシャル以外にも数多くありますが、ハイドラフェイシャルには肌の汚れを取り除くと同時に、肌に養分を与えられるという特徴があります。
またダウンタイム(施術後に肌の状態が元の状態へと戻るまでの時間)がほとんどないため、治療後すぐにメイクを行うことも可能です。
海外メディアやハリウッドにおいて人気の高い施術でもあります。

ハイドラフェイシャルの効果

ハイドラフェイシャルにはどのような効果を期待できるのでしょうか。
まず角質・角栓を水によって吸収できる点が挙げられます。
角質とは皮膚の一番外側を覆っているもので、皮膚をダメージから守る役割があります。
角質は肌の新陳代謝により一定期間を過ぎると自然に垢となり剥がれ落ちるのですが、中には剥がれ落ちずに皮膚に残る古い角質もあるのです。
古い角質が毛穴に溜まると角栓となり、毛穴のつまりや開きの原因となります。
そしてハイドラフェイシャルには渦巻き状の水流によって古い角質や角栓を洗い流す効果が期待できるのです。

また、ニキビ肌の改善効果も期待できます。
ニキビの原因は諸説ありますが、毛穴に溜まった皮脂や古い角質が原因の一つと言われているのです。
毛穴に皮脂や古い角質が溜まると、それらを栄養源にアクネ菌が繁殖します。
アクネ菌自体は悪い菌ではなく、誰の肌にも存在する常在菌です。
しかしアクネ菌が過剰に増殖すると、アクネ菌がつくり出す酵素リパーゼによって皮膚が炎症を起こして赤くなったり腫れたりするのです。
ハイドラフェイシャルはアクネ菌増殖の原因である皮脂や角質を水の力で取り除けるので、ニキビ肌の改善効果も期待できます。
この他にハイドラフェイシャルには皮膚の修復、細かいシワの改善、美白リフトアップなどの効果を期待できます。

ハイドラフェイシャルのメリット

ハイドラフェイシャルには様々なメリットが存在します。
まずメリットとして挙げられるのが、ダウンタイムや痛みが少ない点です。
マシンを使用した美容医療は効果が強い半面、高い効果に伴い発生するダウンタイムや痛みがデメリットとなります。
一方でハイドラフェイシャルはダウンタイムがなく施術後に化粧をすることも可能、さらに痛みをあまり感じない施術となっています。
また1回施術を受けるだけで効果を感じやすい点もメリットの一つです。
ハイドラフェイシャルは1回の施術でクレンジングやピーリング、保湿や美容成分の導入を同時に行えるため、1回の施術でも効果を感じやすいのです。

一度に複数のスキンケアを行う分、施術時間が長くなるのではと心配する方もいるかもしれません。
ハイドラフェイシャルは施術時間が短く、顔全体なら短時間(30分)で施術可能です。
この他に通常の洗顔では見落としやすい汚れを除去することが可能、オイリー肌や乾燥肌など多くの肌質に対応できるなどのメリットがあります。

機器の特徴

ハイドラフェイシャルは、米国のEdge Systems社が開発したハイドロダーマアブレーションシステムを搭載した美容機器です。
日本の厚生労働省にあたるアメリカ食品医薬品局(FDA)において許可されているため、安全面にも期待が持てます。
ハイドラフェイシャルの特徴は水流の力を利用して様々な肌トラブルにアプローチできる点です。
水流は渦巻き状に回転しているため効果的に皮脂や汚れを浮かせることが可能、そして浮かせた毛穴汚れ・角質を洗浄できます。
渦巻き状の水流で毛穴の奧の汚れを除去できれば、水流により美容成分を毛穴の奥まで浸透させる効果も期待できます。

様々な肌トラブルの原因の一つと考えられているのが、肌のターンオーバーの乱れです。
古くなった皮膚が角質となり剥がれ、成長した新しい皮膚が表に出てくるのですが、この一連のサイクルをターンオーバーと言います。
正常なターンオーバーのサイクルは約28日と言われていますが、加齢と共にターンオーバーの周期は長くなる傾向にあるのです。
ターンオーバーが長くなると古い角質が皮膚にたまり肌がざらついたり、ニキビができたりする可能性があります。
ハイドラフェイシャルにより古い角質や毛穴汚れを取り除いて肌の再生を促せば、肌のターンオーバーを正常化・促進する効果も期待できます。

ハイドラフェイシャルの手順

ハイドラフェイシャルの仕組みと施術の手順について解説していきます。

毛穴の洗浄と皮膚の軟化・剥離

ハイドラフェイシャルによる施術で最初に行うのが、毛穴の洗浄と皮膚の軟化・剥離です。
ハイドラフェイシャルの先端には、ハイドロピールチップが付いています。
このチップが特許取得のスパイラルデザインの構造をしているため、渦巻き状の水流を作りだせるのです。
チップからは肌に有効な成分を含んだ水流が放出されるため、肌に対して有効成分を含んでいる水を浸透させることが可能です。
水を浸透させたことで皮膚が柔らかくなり、角質・皮脂が浮き上がります。

ハイドロピールチップの先端には多数のエッジが付いているため、皮膚上を滑らすだけで浮き上がった角質・皮膚を剥離していきます。
剥離された角質・皮膚は渦巻き状の水流によって吸い上げられ、廃液と一緒に排出されるのです。
ちなみにハイドロピールチップは使い捨てタイプなので、施術のたびに新しいチップを使用しています。
またチップは毛穴の汚れを取るためのチップ、美容成分などを供給するためのチップなど用途に合わせて複数の種類が用意されています。

コンビネーションピーリング

次に行うのがコンビネーションピーリングです。
ピーリングは、肌にピーリング剤を塗り毛穴の汚れや古い角質を剥がしやすくする美容法です。
ピーリング剤に含まれる成分はクリニックによって異なりますが、代表的な成分としてグリコール酸、トリクロロ酢酸、サリチル酸などが挙げられます。
ハイドラフェイシャルのコンビネーションピーリングでは、グリコール酸・サリチル酸を混ぜたマイルドなピーリング剤を肌に塗ります。
グリコール酸は化粧品などでよく使用されるフルーツ酸(アルファヒドロキシ酸)の一種で、主にサトウキビやブドウなどから抽出される天然由来の成分です。
天然由来の成分なので肌への刺激が比較的少ないことが特徴、また細胞に働きかけて細胞同士の結合を弱める効果も期待できます。

サリチル酸も肌への刺激が比較的少ないことが特徴で、角質層を軟化させる効果があると言われています。
グリコール酸とサリチル酸、性質の違う2つの成分をミックスすることで最小限の刺激で皮脂・角質を剥離することが可能です。

皮脂・角質を除去

続いて皮脂・角質を除去していきます。
ハイドラフェイシャルでは皮膚をあまり刺激せずに皮脂・角栓を取り除きます。
皮脂・角栓を取り除くことで、毛穴汚れ・ザラツキが取れ、心地よい肌触りになるのです。
このような、毛穴の奥に詰まった皮脂・角栓を取り除くスキンケアをディープクレンジングと言います。
毎日洗顔をしていても、毛穴の奥などに汚れは蓄積してしまうものです。
そうした溜まった汚れを一気に落とすのがディープクレンジングの目的です。
ディープクレンジングで毛穴の汚れや詰まりを取ることで肌触りが滑らかになる効果、化粧水や美容クリームが浸透しやすくなる効果などが期待できます。

肌の保湿と鎮静

最後に肌の保湿と鎮静を行います。
ディープクレンジングの直後は肌が乾燥しやすい状態にあるので、施術を受けた後、肌を保湿・鎮静させることが大切です。
ハイドラフェイシャルでは肌に美容液を浸透させ、肌を落ち着かせます。
使用する美容液は、抗酸化物質が多く配合されているタイプです。
抗酸化物質には活性酸素の発生や動きを抑制したり、活性酸素を消去したりする効果があると言われています。
活性酸素は体内に取り入れた酸素が、酸性値の強い状態に変化した物質です。
活性酸素は酸性が高いため免疫機能向上などの効果が期待できますが、活性酸素が増えすぎると細胞が傷つけられ老化や疾患の原因になると考えられています。

人間の体にはもともと尿酸やメラトニンなどの抗酸化物質が存在します。
つまり人間には最初から活性酸素を抑制する機能(抗酸化作用)が備わっているということです。
しかし抗酸化作用は20代をピークに、加齢とともに減少していきます。
そのため、食事やスキンケア用品などで外部から抗酸化作用をもつ成分を摂取することが重要なのです。
ちなみにスキンケア用品に使用される抗酸化物質としてはビタミンC誘導体、ナイアシン(ビタミンB3)、アスタキサンチンなどがあります。

ハイドラフェイシャルを受けることがおすすめな人

ハイドラフェイシャルは様々な肌トラブルに対応できるため、幅広いお客様が利用できます。
一方で、ハイドラフェイシャルを特におすすめしたい人も存在します。
まずは毛穴の黒ずみ・汚れ・開きを治したい人です。
ハイドラフェイシャルは渦巻き状の水流で効果的に毛穴の汚れを取るのが特徴、そのため毛穴の汚れなどが気になる人にはおすすめの施術となります。
毛穴の汚れはニキビの原因の一つと言われているので、肌のニキビ・質感が気になっており、改善したい人にもおすすめです。
また、ニキビ跡を治したい人にも向いています。
ニキビ跡にはニキビの炎症が跡に残る赤みタイプ、色素沈着を起こし茶色いシミのような跡ができるタイプ、ニキビを強引に潰すことが原因のクレータータイプなどがあります。
様々なニキビ跡の中でも赤みタイプ、色素沈着タイプにはピーリングが治療法として有効と言われているのです。

肌を明るくしたい人にもハイドラフェイシャルはおすすめです。
毛穴に詰まった皮脂や角質が固まり、成長すると角栓になります。
毛穴で成長した角栓が空気に触れると酸化し黒く変色するため、毛穴が黒ずんで見えるのです。
角栓により毛穴が黒ずむと、肌全体のトーンが暗く見えてしまいます。
ハイドラフェイシャルで毛穴の汚れを取れば、毛穴の黒ずみが消え肌が明るく見える可能性があるのです。
この他に肌に張りを与えたい人や肌が脂っこく感じている人にもおすすめです。

施術を受ける際の注意点

“ハイドラフェイシャルの施術を受ける際の注意点も存在します。
まず施術の前後2日間はカミソリを使用しない、保湿をしっかりと行うことが注意事項として挙げられます。
ハイドラフェイシャルの施術後は肌が乾燥しやすい状態にあるので、十分な保湿が必要です。
乾燥により肌の水分量が低下すると角質層のバリア機能も低下するため、外部刺激を受けやすい状態になります。
そのためカミソリのような肌に強い刺激を与える行為を避ける必要があるのです。
また紫外線も肌への刺激となるので、施術期間中は日焼け止めを使用し、紫外線を避ける必要があります。
施術後に日焼けしてしまうと色素沈着の原因となる可能性もあるので注意しましょう。

施術直後でもメイク・洗顔は可能ですが、スクラブ入りの洗顔料は肌への刺激が強めなので避けましょう。
メイクする際も施術部位を何度も触ったり、強くこすったりしないように軽めのメイクにするのがおすすめです。
またピーリングでは薬剤を肌に塗布するため少しピリピリした痛み感じたり、ピーリング後に肌が赤くなったりする場合があります。
ピーリング後の肌の赤みは一時的なものなので、基本的にはすぐに落ち着くでしょう。
妊娠中・授乳中の方、過度な日焼けをした方、慢性疾患のある方などには施術を控えて頂くようお願いする場合もあります。

まとめ

クリニックでの施術に対し、安全性を求める人は多いのではないでしょうか。
特に顔のような目立つ部位への施術なら、なおさら安全性が重要となるでしょう。
ハイドラフェイシャルは安全性が極めて高い医療機関専用の治療マシーンです。
安全性の高いフェイスケアを受けたいという方にはおすすめです。
この機会にぜひハイドラフェイシャルを受けてみてください。