シワ取り治療の最先端!?再生医療PRP療法の効果から副作用まで徹底解説!

シワやほうれい線、クマなどの肌トラブルに効果を発揮し、肌を若返らせる再生医療として注目されているPRP療法。
自分の血液から採取した成分を肌に注入するため、副作用もほぼありません。
しかし、最先端の治療のため痛みやデメリットに不安を覚える方も多いのでは。
そこで今回は、シワ取り治療の最先端!?銀座の再生医療PRP療法の効果から副作用まで徹底解説!いたします。

再生医療で肌が若返る!今話題のPRP療法とは?

ケガで出血してしまった時に、カサブタができて自然と傷がふさがり、きれいに元通りになったという経験が誰しもあるのではないでしょうか。
これは、血液に含まれる「血小板」という成分の自然治癒力が大きな役割を果たしています。
血小板から傷ついた組織を修復するための成長因子が供給されることで、傷んだ皮膚や組織が元通りになるのです。

今話題のPRP(多血小板血漿)療法とは、この血小板の自然治癒力を最大限に活かした再生医療のことです。
自分の血液から採取した血小板を濃縮して、天然の美容成分とも言える「PRP」を抽出。
それを肌に注入することで、皮膚の老化した細胞を活性化させて、シワのない若々しい肌に作り替えていきます。

PRP療法は肌だけでなく、関節や腱などの組織にも有効に働きかけるので、スポーツ選手のケガの治療にも活用されています。
また、毛根を活性化させる効果もあるので、薄毛治療の新手法としても注目を集めています。

自分の血液から抽出した成分を用いるので、PRP療法でアレルギー反応などの副作用を起こすことはほぼありません。
自然治癒力を活かした再生療法なので、ヒアルロン酸などによるプチ整形のように即効性はありませんが、2~3週間かけてじっくりと肌が若返っていくので周囲にバレづらく、効果も長期間持続するというメリットがあります。
メスを使って肌を切らず注射のみ治療できるので、傷跡は残らずダウンタイムがないのも特徴です。

自然な流れの中でナチュラルに若返ることのできるPRP療法は、最先端のシワ取り治療として、今後も注目度を高めていくことでしょう。

PRP治療の流れ・痛み

PRP療法を行う際には、まずはしっかりとカウンセリングを行います。
どの部位をどのように改善したいのかを医師やカウンセラーと話し合い、認識をすり合わせていきます。

採決

次に採血を行います。
治療したい部位やPRPの投与量によって採血量は異なりますが、顔全体の治療を行う場合は20mlとすることが一般的です。
採血した血液は専用キットに移し、遠心分離機にかけます。
そして、分離されたPRP療法をていねいに抽出します。
貧血の場合はPRP療法が抽出できないのではと心配される方もいらっしゃいますが、血液量の多い人と同程度のPRPを精製できるよう専用キットと遠心分離機で調整するのでご安心ください。

注入

そして、PRP療法を治療したい箇所に注入します。
細い針が9本ついた水光注射を用い、肌の表面から0.8mmの深さに成分を注入します。
顔全体にムラが発生しないよう、人の手で注射するのではなく、電気的に一定量を注入していきます。
1回あたりの注射時間は約1秒で、顔全体では40分程度の時間を要します。
なお、シワが深くくぼみのある個所については、局所注射を用いる場合もあります。

針が9本ついた注射と聞くと、痛みが強いのではないかと思われがちですが、麻酔クリームを必要としない程度でほぼ痛みはありません。
採血に用いる針よりも細く、鍼灸で用いる針よりも若干太い針になります。
注射後は血が出てしまうことがありますが、止血とマッサージを行うのですぐに治まり、治療後にそのままお化粧していただけるほどです。
どうしても痛みが怖いという方や、痛みに弱いという方には麻酔クリームを使用しますので、痛みを感じることはありません。

自分の血液を用いる最先端の再生医療なので、治療方法も複雑なのではと思われるかもしれませんが、そのようなことはございません。
痛みはほとんどなく、治療も短時間で済むので、手軽に受けていただける美容医療だと言えるでしょう。

PRP療法の効果・メリット

老化した細胞や傷ついた組織の修復機能に優れるPRP療法を皮膚に注入することで、細胞が活性化し若々しい肌へとよみがえります。
また、コラーゲンやエラスチン(弾性繊維)といったハリのある肌には欠かせない成分の生成が活発になるので、水分保持力の衰えた肌が活力を取り戻します。

PRP療法は目の周りの小じわや額のシワ、ほうれい線はもちろんのこと、ヒアルロン酸などでの治療が難しい首や手の甲にも効果的です。
小鼻の横から唇両端に向かって深く刻まれた鼻唇溝など、たるみが目立つ部分にも大きな効果を発揮します。
年齢を感じやすいシワが目立たなくなり、ハリのある肌を手に入れることができます。

目の下のクマを目立たなくさせることもできるので、顔色がよく見えるようになります。
ニキビ跡の凹凸や毛穴の開きも抑えられるため、つややかな美肌に変化します。
細胞を活性化させる働きがあるので、お尻や胸のふくらみにも効果的です。

PRP療法は肌だけでなく、関節や毛根といった組織にも有効に働きかけます。そのため、五十肩やひざの関節痛を緩和したり、薄毛を治療したりといったことにも用いられます。また、傷ついた組織を修復する作用があるので、眼科ではレーシック手術後の目薬にPRPを用いるケースがあります。

メリットとしては、効果が徐々に現れるので自然に若返りを実感することができ、急激な変化がなく周囲の人に気づかれる可能性が低いという点があげられるでしょう。
また、自分自身の血液から採取した成分で肌を若返らせるため、仕上がりも非常にナチュラルです。
異物を注入せず、自分自身の身体で作られた成分しか用いないので、エイズや肝炎などの感染症やアレルギーの心配もありません。

PRP療法の持続期間

PRP療法の持続期間は非常に長く、個人差はあるものの平均して1~3年程度効果が保たれます。
ヒアルロン酸注射やボトックス注射の持続期間が約半年ということを考えると、その長さが分かることでしょう。
なお、効果が発揮されるまでには約2~3週間かかるので、焦らずじっくりと待つようにしましょう。

PRP療法の効果が持続している間は、皮膚の細胞が自発的に活性化し働き続けるので、特別なケアも不要です。
いつも通りのスキンケアを実施することで、十分に肌の若返りを実感いただけます。

PRP療法に適した部位

PRP療法は以下の部位で大きな若返り効果を発揮します。

・シワ全般

額のシワ、眉間の縦じわ、目尻の笑いじわ、目の下のちりめんじわ、唇上の縦じわ、首のシワ、手の甲のシワ

・たるみ全般

ほうれい線、鼻唇溝、フェイスラインのたるみ、口角下のたるみ、目の下のたるみ、首のたるみ

・肌トラブル全般

目の下のクマ、ニキビ跡、毛穴の開き

・肌のくぼみ全般

目の上のくぼみ、こめかみのくぼみ、頬のこけ

・その他

尻、胸、関節、腱、毛根

PRP療法の副作用・デメリット

PRP療法は自分の血液から採取した成分を用いるので、アレルギーや感染症といった副作用はほぼ発生しません。
治療直後は若干の赤みや腫れが発生する可能性がありますが、数日程度でおさまり、化粧でも隠せるレベルのものとなっています。

しかし、医療機関によってはPRPに対して成長因子をさらに添加するところも存在します。
成長因子を加えることで肌の若返り効果は強化されますが、しこりやミミズ腫れが発生する事例も見られています。
可能性としては低いものではありますが、成長因子の添加に関しては医師とよく相談するようにしましょう。
また、リスクを避けるためには自分の血液から精製した純正のPRPを使用することをおすすめします。

医療機関の衛生状況が不完全な場合には、PRPを精製する間に細菌が混入してしまい、それが元になって感染症を患ってしまう可能性もなくはありません。
清潔な無菌状態の環境でPRPを作成してくれる、信頼できる医療機関を選ぶようにしましょう。

無菌状態でPRPを精製した場合でも、注入箇所が腫れたり痛くなったりする可能性も100%ないとは言い切れません。
副作用はほとんど発生しないものの、万が一そのような症状が現れてしまった場合には、すぐに病院に相談するようにしてください。
医療機関によっては、アフターケアも既定の料金に含めているところもあります。
そのような病院であれば、万が一の事態が発生しても安心できるでしょう。

PRP療法のデメリットとしては、ヒアルロン酸注射などに比べると効果の発現に時間がかかってしまう点があげられます。
また、自分自身の肌の細胞を活性化することで若返りを実現するという治療法なので、物質を注入して肌をふくらませるヒアルロン酸注射などに比べて、理想的な効果が得られなかったと感じられる可能性があります。
そのような場合は、PRP療法を複数回実施することで改善が期待できます。

また、PRP療法を行うには厚生労働省に認可を得る必要があり、審査や申請は時間と手間がかかるものとなっています。
治療する部位によって認可の種類も異なるので、現状ではPRPを実施できる医療機関はさほど多くないというのもデメリットかもしれません。

PRP療法が受けられない人

PRP療法は貧血や65歳以上の方でも問題なく受けることのできる、禁忌事項の少ない治療法ですが、以下に該当される方は治療を受けることが難しい場合があります。
まずは医師に相談するようにしてください。

・妊娠中、授乳中の方

・真性ケロイドの方

・重度の肥厚性瘢痕の既往のある方

・治療希望部位に無治療の皮膚炎や感染がある方

・重度の糖尿病、膠原病、精神疾患、急性感染症のある方

・血液が固まりにくくなる薬を服用している方

PRP療法の費用

PRP療法は保険適用外になるため、費用は比較的高額になります。
顔全体が治療できる20mlの採血で2ccのPRPを抽出した場合、15~18万円程度が相場となっています。
高いところでは20~25万円程度に設定しているケースもあります。

この理由は保険適用外ということもありますが、PRPの専用キットが高額で、なおかつ精製のための工程が多く、資格が必要になるということも影響しています。

価格設定の違いについては一概に言えませんが、高額に設定している医療機関はPRPの濃縮度が高くなっている可能性があります。
PRPは濃いほど高い効果が発揮されるので、検討している医療機関に濃縮度について質問してみるのもいいかもしれません。
なお、PRPの濃縮度は7~9倍が最適とされています。

【Q&A】PRPでよくある質問

肌にハリとつやを与えるにはPRP療法が最適

自分の血液から採取した成分で肌を若返らせるPRP療法は、最先端の再生医療として注目を集めています。
成長因子の働きかけにより、肌を細胞レベルで活性化させるこの治療は、副作用もほぼなく安全性の高い美容医療です。
顔や首、手の甲の気になるシワを改善したり、たるみのある肌にハリをよみがえらせたりと、PRPでは大きな若返り効果を期待できます。

効果は2~3週間程度で現れはじめるので、顔に急激な変化がなく、他の治療に比べて周囲の人からも気づかれにくいのもメリットです。
費用は比較的高くはなりますが、1年以上効果が持続するので、費用対効果は十分と考えられるのではないでしょうか。
シワやたるみなど肌トラブルにお悩みの方は、PRP療法を検討してみることをおすすめします。