アラガン社製のボトックス注射と他社の違いは?安全性は?

「ボトックス注射をしたいけど種類があってどれを選べばいいかわからない」
「アラガンのボトックスがいいって聞いたけど本当??」

このようなことでお悩みではありませんか?
美容施術で「ボトックス注射」という施術は広くしられていますが、実は「ボトックス」という言葉はアラガン社が商標登録をしています。
なので、アラガン社以外の製剤を使用する場合は正しくは「ボツリヌス注射」と呼びます。

日本で唯一厚生労働省の承認を受けてるのはこのアラガン社の「ボトックスビスタ®」のみです。
他にも韓国製のボツリヌス製剤などがありますが、安全性や効果をもとめるならアラガン社製のボトックスビスタがおすすめです。
なぜなら、アラガン社製のボツリヌス注射は世界で一番使用されているボツリヌス製剤だからです。
30年以上の実績と60ヵ国以上で使用されている世界トップシェアの製剤です。

ボトックス注射とはどのようなもの?

本来、顔は皮膚と表情筋がお互いを引っ張り合うことで均衡を保ち、ハリのある肌を維持しています。
しかし、年齢を重ねるとともに皮膚の張力が低下し、表情筋が過剰に働いてしまうことによって、眉間や目尻などのシワが気になるようになるのです。
このような症状に対して、ボトックス注射を行うことで、過剰に働いている表情筋の働きをブロックし、表情筋の過剰な働きでできてしまうシワの治療に役立てたり、予防を行ったりすることが可能といわれています。
なお、ボトックス注射では、肌にハリを与え、肌のキメを整える効果も期待できるとされています。

ボトックス注射の「ボトックス」とは、ボツリヌス菌から抽出したたんぱく質の一種で「A型ボツリヌス毒素」のことを指しています。
ボツリヌス菌というのは、食中毒の原因ともいわれる菌で、毒性が強いのですが、ボトックス注射のような治療の際に使われる場合は、生理食塩水で薄められているものが使用されるので、人体にもほとんど影響がないといわれているのです。

そもそもボトックスは、1977年に初めて斜視の治療として用いられてから、あらゆる疾患の治療に使用されています。
米国ではシワ治療の方法として一般的であり、日本でもアラガン社のA型ボツリヌス毒素製剤が眼瞼痙攣や片側顔面麻痺などの治療剤として使われるようになりました。
その後、2009年には、そのような疾患治療のためだけではなく、眉間の表情シワの適応で、アラガン社のボトックスビスタが使われるようになったという歴史があるのです。
その後、ボトックスは保険適用の疾患に加えて、シワの治療や痩身効果や制汗効果といった、さまざまな治療に使用されています。

ちなみに、ボトックスと似ているといわれるものとして「ヒアルロン酸」が挙げられます。
ヒアルロン酸は、充填材として皮膚に注入することでシワを伸ばす効果や、骨膜上に注入することでたるみを改善させる効果があります。
加齢とともに、皮膚のハリがなくなってきますが、それを補うものがヒアルロン酸であると言えるでしょう。
ボトックスは、過剰な表情筋の働きを抑えるものなので、ヒアルロン酸とは少し異なります。
加齢に伴うシワやたるみにはヒアルロン酸が、表情の変化に伴う眉間や目尻のシワにはボトックスが向いているようです。
これは、ボトックスを注入することで表情シワを作り出す部位の筋肉の収縮が抑制されるため、シワができにくくなるという仕組みによります。
なお、ヒアルロン酸と異なり、ボトックス注射では筋肉のみをターゲットとするので針跡がほとんど目立たないのが特徴です。

期待できる美容効果

ボトックス注射で期待できる美容効果に関しては、さまざまなものが挙げられます。
たとえば、額・目尻・眉間・口元などに注入し、肌のキメを整えることによって得られる顔のシワ取り効果や、顔のエラに注射し、肌を引き締めて小顔にする効果があります。
このほかにも、脇の下に注入することで多汗を抑制し、手のひら・脇・足の裏などの肌をすこやかに保つ効果を期待できます。
また、ふくらはぎに注入することで筋肉質になりやすいふくらはぎの肌を引き締めるなど、美脚を期待することができるようになるでしょう。
さらに、あごのラインをシャープにする効果、笑ったときにできる鼻の横ジワにも効果があるといわれています。

で考えられる失敗例やデメリット

シワやたるみを改善したり、制汗効果も期待できたりするボトックス注射ですが、ボトックス注射を打つことでの失敗例やデメリットもあります。
たとえば、口角が上がらなくなったり、上手に笑えなくなったりすることや、顔が引きつる、まぶたが下がるといった症状のほかに、二重が一重になるなどの症状を挙げることができます。
このようなボトックス注射による失敗例の原因としては、ボトックスを誤ったところにまで注入してしまうことにあるといわれています。

表情がなくなるという症状も、ボトックスを誤った箇所に入れてしまうことで、筋肉が弛緩し、表情筋が上手く機能しなくなることで起こりやすくなるのです。
また、下顔面にボトックスを注入する場合は、主に4つの注入方法があります。
このうちの2つ以上を同時に行ってしまうと、口角が不自然に上がり、口唇の違和感や、飲み物を飲む際に完全に口を閉じることができず、口元から水分が漏れてしまう可能性も考えられるのです。
表情も不自然になるので、2つ以上を同時に行うのは避けたほうがいいでしょう。

これらのほかにも、ボトックス注射のデメリットとして、副作用が現れるリスクもあります。
ボトックス注射の副作用は、主に薬剤の効き過ぎによるものと考えられます。
ボトックス注射を打つことで、筋肉がリラックスしすぎて、まぶたが重くなったり、眉毛が下がってしまったりすることがあります。
しかし、ボトックス注射によるこのような副作用症状は1カ月ほどで改善することがほとんどといわれています。
ボトックス注射による筋肉の反応には個人差があるので、施術後に副作用が現れる場合は、薬剤が効き過ぎていると考え、医師に伝えて量を調整してもらうのが良いでしょう。

ボトックス注入が失敗してしまった場合は、ボトックス注入後の修正は簡単ではありません。
ボトックスの注入効果は通常、半年程度なので、経過観察をしてボトックスが消えるのを待つという方法を取ることが多いようです。
クリニックによっては、注入したボトックスの修正を行うことができるところもあるようですが、知識や豊富な経験があるドクターに施術をしてもらわなくてはいけないので、事前によく調べてみてください。
ボトックス注入は、シワの大きさや深さによって必要になる注入量が変わります。
期待する効果を得るためには、それぞれの状態に応じて、最適な位置や量、深さを考えて注入することが重要である点に注意しましょう。

ボトックスでよく聞くアラガンとは何?

ボトックス注射の際によく聞くことがある「アラガン」というのは、ボトックスという商品を販売しているアラガン社のことを指し、そのアラガン社が販売しているボトックスをアラガンと呼んでいます。
アラガン社はアメリカの企業であり、アラガン社が販売しているボトックスは、もともと米国でもポピュラーなシワ治療とされていて、医薬品としてあらゆる症状に使われるようになりました。

米国アラガン社が開発・販売を行っているアラガンは、温度管理が徹底されているのが特徴です。
このような点からも、アラガン社のボトックスは多くの人々から信頼されているのです。
ボトックスは、眼瞼痙攣、片側顔面麻痺、痙性斜頸の適応として使用されるほか、眉間の表情シワにも効果があるといわれています。
なお、日本ではグラクソ・スミスクラインが販売を行い、年間約4万人もの人たちが医療機関でボトックスによる治療を受けているのです。
ボトックスは、正しい使い方をすれば問題はありませんが、本来ボツリヌス菌は強い毒素を含んでいるものであるため、管理や取り扱いに関しては厳格な規定があります。
施術する医師はグラクソ・スミスクラインが開く講座を受講し、資格を得たうえで、使用する際には都度患者を登録してグラクソ・スミスクラインから取り寄せなくてはいけないのです。

しかし、なかには安価な薬剤を使用して低価格を実現しているクリニックもあります。
ボトックスが注目されるようになってから、中国製や韓国製だけでなく、フランス製のものも販売が行われるようになりました。
フランス製や韓国製のものは自国で認可を受けているので、安全性は比較的高いと考えられていますが、中国製のものに関しては、アレルギー反応のある豚由来のコラーゲンが使用されていたり、同じ大きさの容器でも内容量や副作用に差があったりするようです。
低価格で販売されているものは、安全性が問題視されているので、安価なものには注意が必要です。
ボトックス注射に高い安全性を求める人は、アラガン社のボトックスを選ぶのが良いでしょう。

アラガンが世界中で支持されている理由とは

アラガン社のボトックスが世界中で支持されているのには、いくつかの理由があります。
まずは、徹底された品質管理が行われているという点を挙げることができます。
アラガン社のボトックスは、5℃以下の環境という、温度管理が徹底して行われているのが特徴です。
温度管理を徹底したまま原産国アメリカから輸入するため、ボトックス治療の効果も長続きするといわれています。
また、持続時間が比較的長いことも、アラガン社のボトックスが支持される理由となります。
アラガン社のボトックスは効果が3~4カ月持続するとされているので、身体が抗体を作ってしまう可能性を軽減することができるのです。
長期間ボトックスを投与すると、中和抗体という抗体が作られてしまい、効果が現れなくなるかもしれません。
しかし、持続時間が長くなることで、注入頻度も減り、抗体が作られる心配も減少します。

さらに、世界的シェア95%で2,000万を超える症例があるのもポイントとなります。
ボトックスは、皮膚のたるみやシワだけでなく、神経内科や眼科といったいくつもの分野での治療にも用いられていて、世界で1千万人以上の人がボトックスによる治療を受けてきているという実績もあるのです。

ボトックスを誤ったところにまで注入してしまうことによる失敗は、稀に起こることもありますが、アラガン社のボトックスを使用することで、ピンポイントで狙った部位に効果を発揮できるということも支持される理由です。
ピンポイントで狙うことができるので、ほかの筋肉に作用してしまう心配が少ないのも特徴と言えるでしょう。

ボトックス注射はどのような流れで進む?

ボトックス注射の施術の流れとしては、まず医師とカウンセリングを行い、注射を打つ場所を決めるところから始まります。
注射を打つ場所を決定したあとは、患部を消毒し、麻酔処置して患部を温めたあとに冷却します。
その後、気になる部位にボトックス注射を打ち、10分ほど冷却して治療は完了です。
通常は、施術後2~3日経過後、徐々に効果が出るといわれています。
2週間ほどで安定し、数カ月維持したのち、数週間かけて徐々に効果が消えていくため、効果を維持するには年に2~3回ほど注射を打つ必要があるとされています。
イベントや予定に合わせて効果を感じたいという人は、半年から1カ月ほどの余裕をもって施術を受けると良いでしょう。
場合によっては、副作用が出てしまうこともあります。
副作用は1カ月程度で収まることがほとんどといわれているので、そのことを考慮しても1カ月ほどの余裕を持つようにしましょう。

受けられない人

ボトックス注射を打つことができない人の条件もいくつかあります。
妊娠中または授乳中の人は施術を受けることはできません。
また、女性の場合は最終投与のあと、2回目の生理終了までは避妊する必要があり、男性は投与中~最低でも3カ月は避妊する必要があります。
さらに、神経や筋肉に影響を与える病気のある人もボトックス注射を受けることはできません。
抗血小板薬などの薬を服用している人も内出血が出やすいという理由から、施術を受けることができないので気を付けてください。
なお、筋弛緩剤、筋弛緩作用のある薬物を投与中の人や、慢性の呼吸器障害のある人の場合は、ボトックス注射を打つことは可能ではありますが、慎重に投与していかなくてはいけないので、事前にドクターに相談をしてみるのも良いでしょう。
ボトックスによる副作用が大きくならないためにも、注意する必要があります。

信頼性の高いアラガン社製剤がおすすめ

ボトックスが多くの人に注目されるようになってから、米国アラガン社のボトックスだけでなく、フランス製や韓国製、中国製など、さまざまな種類が販売されるようになりました。
しかし、そのような多くの種類が出回っているなかでも、アラガン社製のボトックスは信頼性・安全性が高いという魅力があります。
値段はアラガン社製のボトックスは高めですが、効果や副作用などのことも考えて、施術の際は値段だけでなく安全性もしっかり見る必要があるでしょう。
ボトックス注射の効果や注意点についても学びながら、安全にボトックス注射を施術をご検討ください。