ヒゲが濃いと、夕方になったら青髭が目立ってきたり、周りから濃いといわれたりして、それをコンプレックスに感じている男性はたくさんいます。
また、社会人のエチケットとしてヒゲのお手入れを毎日行う必要があるでしょう。
しかし、ヒゲのお手入れは朝の貴重な時間を削ってしまうことから、毎日のお手入れが億劫に感じている人も多いのではないでしょうか。
そこで、ヒゲの濃さに悩んでいる人やヒゲのお手入れを簡単にしたい人に向けて、ヒゲのメンズ脱毛について紹介します。
ヒゲのメンズ脱毛とは?
脱毛は女性がするものというイメージを持っている男性は多いでしょう。
しかし、メンズ脱毛といって男性向けの脱毛に対応しているクリニック・サロンも増えています。
そこでヒゲのメンズ脱毛はどのようなものか解説します。
ヒゲ脱毛の範囲
ヒゲ脱毛の範囲は、男性の顔のなかでもヒゲが生えてくる部分のことを指すと考えておくと良いでしょう。
基本的に頬・もみあげ・鼻下・顎・顎下・首の5部位に分かれており、特に鼻下・顎・顎下の3カ所をまとめて「ヒゲ3部位」と呼びます。
顔のほうれい線より下の部分と考えると良いでしょう。
この3部位は、特にヒゲの密度が高いので脱毛の需要が高く、3部位をまとめて脱毛することで料金を抑えられるクリニック・サロンも多いです。
ヒゲ脱毛を利用するにあたって、どこからどこまでが頬で、どこからどこまでがもみあげにあたるのかなど、どの範囲のヒゲが対象なのか把握する必要があります。
特に顎下と首のラインは曖昧なので注意が必要です。
一般的に正面を向いたときに隠れる部分はすべて首のヒゲと判断されます。
「それなら顎下はどこ?」と思う人もいるでしょうが、顎下は首にあたる範囲のなかでも特に顎に近くてヒゲが濃い部分だけのことを指すため、喉仏周辺のヒゲも気になる場合は顎下だけでなく首の脱毛も申し込みましょう。
部位別の痛みの強さ
ヒゲ脱毛は部位によって痛みが異なります。
ただ、ヒゲは毛質が太いことからレーザーや光の照射量も多くなるため、ほかの部位を脱毛する場合よりも痛いと感じる人が多いでしょう。
特に、鼻下をはじめとする口周りの3部位を脱毛する場合はヒゲの密度が濃く痛みもほかの部位と比べて強めです。
実際にヒゲ脱毛をした人の感想には「手持ち花火を押し付けられる感じ」「毛抜きでヒゲを抜くときの倍くらい痛い」などといった意見が多く、ヒゲ脱毛は痛みを伴うものであることがわかるでしょう。
ただ、脱毛方法によっても痛みは異なるので注意が必要です。
光脱毛の場合は照射量が弱いため、耐えられる程度の痛みですが、レーザー脱毛・ニードル脱毛の場合は施術中の痛みに耐えるのが大変とよくいわれます。
ただ、レーザー脱毛なら医療行為として扱われることから麻酔を使うことが可能であり、麻酔を使って痛みを和らげることができます。
ヒゲのメンズ脱毛方法は3種類!それぞれの特徴を比較
ヒゲのメンズ脱毛にはどんな種類があるのでしょうか。
ここでは、ヒゲのメンズ脱毛の種類とそれぞれの特徴について紹介します。
光(フラッシュ)脱毛
光脱毛はエステサロンで行われる脱毛方法で、黒い色(メラニン色素)にだけ反応する光を照射し、毛根を熱で焼いてダメージを与えて脱毛を行います。
毛根の中には毛乳頭という部位があります。
脱毛では毛乳頭周辺にある毛母細胞へダメージを与えることで脱毛を行いますが、光脱毛では出力が弱いです。
光脱毛の場合、1回の施術で多少のダメージしか与えることができないため永久的な効果は期待できません。
レーザー脱毛
レーザー脱毛は毛母細胞を破壊できるほどのパワーを持つレーザーを扱うため、医療行為とされています。
したがって、医療機関以外がレーザー脱毛を行うのは医師法違反にあたり、医療機関以外では受けることができません。
レーザー脱毛も光脱毛と同じ仕組みで、黒い色(メラニン色素)に反応するレーザーを照射し、レーザーの熱によって毛の組織にダメージを与えて破壊することによって脱毛を行います。
一度レーザーによって破壊された毛の組織が再生することはありません。
したがって、レーザー脱毛なら永久的な脱毛効果を期待できます。
ニードル脱毛
ニードル脱毛は針脱毛とも呼ばれます。
レーザー脱毛と同じく医療行為にあてはまるため、医師免許を持っている医師以外がこの施術を行うと医師法に反することとなります。
ニードル脱毛の施術方法は、針を毛穴に差し込んで電流を流し、毛穴の組織を焼くことで毛が生えてこないようにします。
毛穴一つひとつに針を差し込んで1本ずつ施術を行うことから施術にかかる時間はレーザー脱毛や光脱毛と比べると長めです。
ニードル脱毛は毛が生えてくる原因である細胞に直接電流を流して破壊することから、レーザー脱毛と同様に永久的な脱毛効果を期待できます。
ヒゲのメンズ脱毛はどこでできる?場所によって脱毛方法が異なる
それではヒゲのメンズ脱毛をしたいと考えている場合どこへ行けばよいのでしょうか。
ヒゲのメンズ脱毛ができる場所と、そこでできる施術内容を紹介します。
医療脱毛クリニック
医療脱毛クリニックではレーザー脱毛を行っているのが一般的です。
レーザー脱毛は医療行為に当てはまるため、医師や看護師が施術を行っています。
レーザー脱毛は出力レベルが高いことから、施術の際の痛みが強めで「ゴムをパチンと肌に当てたときの痛み程度」と例えられることが多くあります。
特に男性のヒゲ脱毛はヒゲの密度が濃くて毛質も太いため、通常のレーザー脱毛よりも強めのレーザーを当てることから、ほかの部位を脱毛する場合より痛い可能性が高いでしょう。
しかし、医療脱毛クリニックでは麻酔に対応していることが多く、麻酔を使うことで施術中の痛みを和らげることが可能です。
ただし、追加料金を払う必要がある可能性が高いことを理解したうえで麻酔を利用しましょう。
脱毛サロン
脱毛サロンの場合は医療資格を持たないエステティシャンが光(フラッシュ)脱毛を行っています。
光脱毛はレーザー脱毛と比べて出力レベルが弱く、痛みも我慢できるレベルの痛みとなっているので便利と思われがちですが、永久的な効果は期待できません。
自宅(脱毛器)
自宅で市販の脱毛器を使って脱毛をすることも可能です。
脱毛器に関しては特別な資格や技術は必要なく、誰でも購入できます。
市販の脱毛器の多くが光脱毛です。
ただ、家庭用の脱毛器は家庭でも安全に使えるように出力が低く設定しており、脱毛サロンで使われている脱毛器よりも効果を実感するのに時間がかかります。
特に、ヒゲのように濃い毛に照射する場合はなおさらでしょう。
しかし、自宅用の脱毛器の場合、自分の好きな頻度で好きなだけ脱毛することが可能です。
ヒゲのメンズ脱毛の効果実感までの期間は?脱毛頻度と一緒に解説
ヒゲに限らず人間の毛には「毛周期」という周期が存在します。
毛周期は、毛が伸びる期間である成長期・成長が止まって抜け落ちるまでの退行期・毛が抜け落ちてまた成長期に入るまでの休止期の3つに分かれており、部位ごとに異なる周期があります。
ヒゲの毛周期は8週~12週といわれています。
ヒゲ脱毛はこの周期に合わせて行うため、脱毛サロン・医療脱毛クリニックにてヒゲ脱毛を行う場合は2~3カ月に1度程度の頻度で通う必要があります。
施術を行う回数に関しては、施術の種類によって異なります。
医療クリニックにてレーザー脱毛を行う場合は5~10回程度、脱毛サロンで光脱毛を行う場合は15~20回程度通う必要があります。
また、ヒゲは男性ホルモンの影響を受けることから、ほかの部位の脱毛よりもなかなか施術の効果が出にくいことが多く、ヒゲの濃さも人それぞれなので、これはあくまで目安と考えておきましょう。
脱毛にはいくらかかる?ヒゲのメンズ脱毛の相場
ヒゲのメンズ脱毛の場合、施術方法や施術を受ける場所によって価格の相場が異なります。
医療脱毛クリニックでレーザー脱毛を受ける場合は7~10万円程度、脱毛サロンで光脱毛を受ける場合は15~20万円程度、自宅で使える脱毛器を購入する場合は4~7万円程度が相場でしょう。
自宅で使える脱毛器を購入する場合、脱毛器本体だけでなくカードリッジを購入しなければいけません。
カードリッジは定期的に取り換える必要があり、その点も考慮したうえで予算を決めましょう。
医療脱毛クリニック・脱毛サロンで脱毛をする場合は、値段だけでなく通う期限や照射範囲を確認する必要があります。
ヒゲ脱毛はコース契約が一般的です。
ただ、コース契約をする場合に、期限が切れてしまうと高いお金が無駄になってしまうため、しっかり期限を確認しましょう。
また、ヒゲの脱毛をする場合は、先ほど紹介したように照射範囲を勘違いしていることがあります。
たとえば、もみあげも頬の脱毛に含まれると勘違いして契約を結び、本来もみあげの脱毛をしたかったのに違う部位の脱毛をしてしまったらお金の無駄でしょう。
そのため、脱毛を申し込む際は照射範囲もしっかり確認しましょう。
申込前にチェック!ヒゲのメンズ脱毛のメリット・デメリットは?
ヒゲのメンズ脱毛のメリット・デメリットにはどんな点が挙げられるのでしょうか。
メリット・デメリットを比較したうえで、本当に脱毛をするかどうかを決めましょう。
メリット
ヒゲのメンズ脱毛のメリットとしては、顔の印象が変わる点が挙げられます。
しっかり朝にヒゲを剃ったのに夕方になると青ヒゲが生えてきてしまって、清潔感が無いと思われてしまうことに悩んでいる男性は多いです。
しかし、ヒゲのメンズ脱毛をすればヒゲが生えてこなくなるため、そんな悩みも気にする必要が無くなり、清潔感のあるイメージへ変われるでしょう。
ヒゲ脱毛をすれば毎日ヒゲを剃る手間も無くなります。
仕事に行く前の朝の時間は忙しいので、なるべく支度に時間をかけたくないでしょう。
ヒゲを剃る必要がなくなれば、ほかのことに時間を割くことができるようになります。
そして、髭剃りを使う男性のなかでも、特に肌が弱い人が悩まされているのが髭剃り負けでしょう。
一度髭剃り負けになってしまっても毎日ヒゲを剃らなければいけないので悪化してしまうことが多いです。
ヒゲ脱毛をすれば、ヒゲを剃る必要がなくなるため髭剃り負けを気にする必要もなくなります。
デメリット
ヒゲのメンズ脱毛のデメリットには、まず脱毛に費用や時間がかかる点が挙げられます。
最低でも数万円単位のお金がかかるうえに、効果は人それぞれなので施術回数が予定以上の回数となって予算をオーバーしてしまうこともありえます。
特に、ニードル脱毛を選んだ場合は、施術費用が100万円を超えることもあります。
そして、ヒゲ脱毛は毛周期に合わせて行うので、1回施術を受けたら2~3カ月の間隔を空ける必要があります。
すぐにヒゲが生えてこなくなるわけではないうえに1年以上の期間がかかってしまうと、施術を受けるために脱毛サロンや医療脱毛クリニックへ行くのが億劫になる人も少なくありません。
また、一度永久脱毛をしてしまうと、もう2度とヒゲが生えてくることはありません。
そのため、将来ヒゲを生やしたいと思ったときに脱毛をしたことを後悔してしまう可能性があります。
効果がない?!後悔する前に確認したいヒゲのメンズ脱毛の注意点
ヒゲのメンズ脱毛は便利に思えますが、白髪の混じったヒゲには効果がありません。
レーザー脱毛や光脱毛は黒い色(メラニン色素)に反応して、黒い部分に照射する仕組みとなっています。
そのため、白髪の混じったヒゲには反応しないことから効果は期待できません。
この場合はニードル脱毛を選ぶ必要があります。
次に、レーザー脱毛や光脱毛は肌荒れをしている部位への照射はできません。
レーザーや光は肌を刺激してしまいます。
したがって、肌荒れを起こしている部位に照射すると、肌の状態が悪化してしまう可能性があります。
脱毛後は肌に熱を受けるので乾燥してしまいます。
肌が乾燥状態になると、肌のバリア機能が弱まってしまうため、施術を受けたあとはスキンケアをしなければいけません。
万が一スキンケアを怠ると、バリア機能が弱まっていることから、ニキビや毛嚢炎、肌荒れなどといった肌のトラブルを引き起こしやすくなってしまいます。
また、しっかり保湿をしていても副作用を引き起こさない可能性はゼロではありません。
脱毛の副作用として毛嚢炎や泥棒髭、浮腫みが挙げられ、副作用のケアという手間が増えてしまうこともあります。
しかしこの場合、医療脱毛クリニックを選んでいればすぐに処置を受けることが可能です。
医療脱毛クリニックは医療従事者が働いているため、すぐに薬を処方してもらうことができます。
また、医療脱毛クリニックのなかには肌のトラブルに対して無料保証制度を設けているところも多いです。
脱毛で印象が変わる!自分に合ったヒゲのメンズ脱毛を選ぼう
ヒゲのメンズ脱毛は、クリニックやサロンによって脱毛方法や脱毛範囲、費用、効果実感までの期間が異なります。
それぞれの特徴を理解したうえで、いつまでに脱毛したいかや、予算はどれくらいにしたいかなどを考え、自分に合った脱毛方法やクリニックを選びましょう。