年齢とともに気になってくるほうれい線や目の下のくま。
若い頃は一晩寝れば元通りだった疲れ顔やくまがいつの間にか定着していた、なんて気がつくと愕然としますよね。
どうにかしたいけどメスを入れる美容整形はちょっと怖いし費用もかかりそう、と悩んでいる女性にこそ一度試してほしいのがヒアルロン酸注射!手術に比べると値段も安く、かかる時間は1箇所5~15分程度。
ダウンタイムもなく翌日からフルメイク可能なので仕事帰りに美容室へ行く気軽さで施術することができます。
年齢肌を美肌に変える!ヒアルロン酸注射とは?
ヒアルロン酸注射でどんな悩みが解消できるの?
ヒアルロン酸注射(注入)が行える箇所は幅広く、しわやくま、へこみなどを解消するアンチエイジング、若い年代に人気の涙袋形成や鼻を高くする隆鼻、そしてバスト専用ヒアルロン酸を使用した豊胸までさまざまな美容の悩みを解消することができます。
メスや糸を使う美容整形手術と違うのはダウンタイムがないので即効性があり、体内に分解吸収されるのでやがて元に戻ることです。
施術した箇所や病院、個人差で異なる場合がありますが、一般的に持続時間は約半年から1年といわれています。
当日または翌日からメイク可能です。
ヒアルロン酸注射とボトックス注射はどう違うの?
ヒアルロン酸注射と並んでよく耳にするボトックス注射。
どちらも注射のみで手軽に行える施術ですが、皮下に保水力のある成分を注入するヒアルロン酸注射に対し、ボトックス注射は毒素を注入することで筋肉の働きを抑制してシワ改善や多汗症に効果を発揮します。
肌への働きかけ方が違うので得意とする作用も異なり、2つを併用して施術している方も多いです。
迷ったら病院のカウンセリングで自分の悩みにぴったりの方法を相談することをおすすめします。
ヒアルロン酸とは?どんな役割がある?
ヒアルロン酸ってどんな成分?
ヒアルロン酸は誰でも体内に持っているムコ多糖類という保水成分です。
たった1gで6ℓの水分を保持できるという優れた保水力で私たちの皮膚のうるおいを保ち、関節をスムーズに動かす役割をしています。
ですが、加齢とともに体内のヒアルロン酸は減少していきます。
赤ちゃんのお肌がぷるぷるなのはこのヒアルロン酸がたっぷりあって皮膚に働きかけているからこそ。
歳を重ねるにつれてヒアルロン酸とともに保水力や弾力が減っていき、乾燥やしわ、たるみなどの悩みが肌に表れます。
ヒアルロン酸はサプリメントで摂取できる?
サプリメントとしても多く発売されていますが、ヒアルロン酸は分子が大きいため腸で分解されてしまい、経口摂取では吸収されないという報告もあります。
ですがまだまだ発展途中の分野であり、皮膚の水分量が上がったという研究結果も出ているので今のところ確かなことは不明というのが現状のようです。
有効性があきらかになるまでは、経口摂取よりは直接注入する注射のほうが確実といえます。
ヒアルロン酸配合の化粧品に効果はある?
経口摂取の場合はヒアルロン酸の分子が大きすぎるため吸収する前に体内で分解されて効果が出にくく、肌に塗る化粧品の場合も同じ理由であまり浸透しないとされていました。
ですが、最新の技術でヒアルロン酸をナノレベルに小さくして配合された商品が開発され、それらはナノ化と呼ばれています。
しかしナノ化することで肌に蓄積し炎症を起こすことがあるという問題や、ヒアルロン酸の構造自体が変化するため大きな効果はないともいわれています。
サプリメントも化粧品も買う前によく調べ、皮膚科などで相談してから使用するのが望ましいでしょう。
ヒアルロン酸注射の効果
効果があきらかではないサプリメントや化粧品と比較して、ヒアルロン酸注射の場合は気になる箇所へ直接注入するのでその場ですぐに変化を実感することができます。
カウンセリング後、人に合わせて量や場所を調整するのでより自然な仕上がりが期待できます。
ヒアルロン酸注射のアンチエイジング効果
ほうれい線やしわを解消する
透明なジェル状の液体をほうれい線やしわに沿って注入することで、しわを形作る溝を盛り上げて肌の起伏をなだらかにすることで解消します。
顔のたるみを解消する
加齢、紫外線などの影響で弾力を失い、真皮や筋肉が下がってしまうことで起こるたるみ。
張りの減ってしまった目の下や口の周りにヒアルロン酸を注入してボリュームアップすることで改善します。
複数箇所への注射を行い、笑った顔も自然になるよう調整しながら顔全体を持ち上げる施術も効果的です。
目の下のくまやくすみを解消する
くまには種類があり、色素沈着で起こる茶くま、血行不良で起こる青くま、加齢によるたるみが原因で影ができる黒くまなどに分類されます。
中でもヒアルロン酸注射での解消にもっとも向いているのが黒くまです。
たるみによって生まれた段差をヒアルロン酸で埋めることでなだらかにし、目元の張りを取り戻します。
段差の影響でできていたくすみは、弾力が戻ることによって改善できます。
ヒアルロン酸・コラーゲン・プラセンタの違い
美容成分として名前を聞くことの多いヒアルロン酸・コラーゲン・プラセンタ。
どれも美しさを保つために欠かせない成分ですが、役割と効果が少しずつ違います。
ヒアルロン酸は上にも書いたとおり高い保水力を持っているので、肌のうるおいを維持するのに大きな効果を発揮します。
関節をスムーズに動かす役割があり、関節痛の改善や予防にも作用します。
またホルモンバランスを整える力があるので、生理周期を整えて正常な排卵を促進する効果もあります。
コラーゲンはタンパク質の一種で、皮膚や骨に含まれた人間にとって必要不可欠な成分です。
骨や血管を維持し、美容では肌の張りや弾力を維持する役割があります。
プラセンタは胎盤のことで、子宮でお母さんと赤ちゃんを繋いでおり、栄養が非常に豊富なことで知られています。
たんぱく質、脂質、ビタミン類、ミネラル類などが含まれ、摂取することで疲労回復、肝機能の改善に期待ができます。
また活性酵素を除去する働きがあるので美白やアンチエイジングといった美容にも効果があると言われています。
ヒアルロン酸注射のメリット
短時間で気軽に受けることができる
初回のカウンセリングが終われば、施術にかかる時間は1箇所5~15分程度。
残ったヒアルロン酸を保管しておいて2回目以降は受付のみで施術を受けられる病院もあるので、美容室と同じ感覚で気軽に通うことができます。
何回分かまとめて買えば費用を抑えることができる場合もあります。
万が一気に入らなくても修正できる
メスを使う手術とは違い、ヒアルロン酸は注入した後でも元に戻すことができます。
自然と吸収分解されるまで半年~1年待つか、すぐに直したいときは溶解液を使えば修正可能なので病院で担当医に相談してみましょう。
ダウンタイムはほとんどなし!
病院や注入量で差はありますが、当日または翌日からメイク可能な場合がほとんど。
仕事帰りに施術を受けても翌日問題なく出勤することができます。
安全性が高い
副作用、アレルギーのリスクが少なく、切らないので皮膚に傷も残らないため安心です。
施術を受ける病院がどのような品質のヒアルロン酸を使用しているか事前にしっかりと確認しておきましょう。
ヒアルロン酸注射を顔に打つ副作用やリスク
内出血が出ることもある
安全性が高いとはいえ、リスクは0ではありません。
毛細血管がどのように走っているかは個人差が大きいため、内出血やむくみ、腫れなどが出ることがあります。
2週間ほどで消える症状がほとんどですが、心配な方は結婚式や写真撮影など大切な用事の前は余裕を持って施術を受けることをおすすめします。
仕上がりが左右対称になることも?
個人の顔やしわの形に合わせて量や注入の深さを調整するヒアルロン酸注射は、施術する医師の技術に仕上がりが左右されることが少なくありません。
しかしもともと人間の顔は非対称なので、慣れた医師に施術してもらったときでも形状によっては左右の違いに違和感が表れることもあります。
自分が納得できる仕上がりとなるようカウンセリングで担当医としっかりと相談を。
どうしても気になるときはヒアルロン酸の追加や溶解液での修正も可能です。
ごくまれに危険な副作用が起こることもある
ヒアルロン酸が血管を塞いでしまい、部位が壊死する血管閉塞を引き起こす場合があります。
すぐに溶解液を注入することで分解できますが、血管の場所によっては失明した事例も存在します。
あまりない症例とはいえ、重大な副作用が起こる可能性もあることは頭に入れておきましょう。
ヒアルロン酸注射にかかる料金相場
注入する箇所や病院によって価格は幅広いですが、顔に施術するときの一般的な料金相場を紹介します。
料金は1箇所ごとか、ヒアルロン酸を購入して分量で設定されているかのどちらかが多いです。
また、2回目以降の追加は割引される病院もあります。
1箇所ごとの料金相場
・額:120,000~200,000円
・ほうれい線:50,000~250,000円
・目の下:6,0000~120,000円
・顎:50,000~80,000円
分量ごとの料金相場
1cc:49,000~100,000円
パーツごとに必要な量は以下のとおり。
・目尻のしわ:1~3cc
・鼻のしわ:0.5~1cc
・ほうれい線:1~8cc
・目の下のしわ・たるみ・くすみ:1~2cc
まとめ
安全性が高く、即効性が魅力のヒアルロン酸注射をご紹介いたしました。
永久的に持続する効果はありませんが、だからこそ手軽に試すことのできるプチ整形として今も昔も人気があります。
病院の技術やヒアルロン酸の品質は年々上がってきており、より自然で美しい仕上がりが可能となり、修正も容易に行えるようになりました。
施術を受ける病院や医師によってシステムや費用に差がありますので、事前によく調べてきちんとカウンセリングを受け、しっかり検討するのをおすすめします。